米澤穂信 「夏期限定トロピカルパフェ事件」 感想
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「その日から,ぼくはパフェだけは,食べられなくなった」
「夏期限定トロピカルパフェ事件」は小市民シリーズ2作目。米澤さんにとって7作目の作品,犬はどこだとボトルネックの間になります。
マンガ版は春季限定いちごタルト事件と作画担当が変わっています。
絵的には春期の方が好きですが夏期の方が小佐内さんの幼さが出ています。
これは傑作です!!
前作の春季限定いちごタルト事件は古典部シリーズと似た感じて,日常ミステリー,ラノベ系の作風というイメージが強かったのですが,今作は違います。前作は羊の着ぐるみを着用していたようなものです。
ミステリーとしてのスタイルも非常に面白いです。計算され凝った設定が使われているのですが,終盤の破壊力が凄いです。ミステリーとしてもドラマとしてもかなりの高水準です。
犬はどこだもボトルネックも傑作であり,米澤さんらしいほろ苦い後味を残してくれるのですが,今作でのビターな味付けは強烈です。
ネタバレありの感想なので残りは追記で:
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