村上 春樹 「色彩を持たない田﨑つくると,彼の巡礼の年」 感想
![]() | 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (2013/04/12) 村上 春樹 商品詳細を見る |
村上さんの新作を読んでみましたが,面白かったです。
個人的に村上さんの長編小説は初期の方が好きでねじまき鳥以降はそれほど評価していませんでした。
1995年の震災と地下鉄サリン事件によって社会的にコミットメントした作品を書くようになったのがその主な理由なのですが,今作品ではそうしたものから解き放たれて自由に書いている感じがします。
ここのところのの長編は書きたいテーマ,扱うべきテーマがあって方向性を決めてから作品を作り上げてゆくような感じがあり,震災やサリン事件に象徴される理不尽で突然な暴力や閉鎖された特殊な社会といったものがコアの部分にあったのですが,今作では社会的なものではなく,もっと個人的なものがテーマになっています。
簡単に言うと理不尽に失われた自分の居場所と人世を取り戻すといったストーリーです。
村上作品の中でトップレベルの傑作というような作品ではないですが,最近の長編の中では一番好きです。
動画はタイトルと関係があり,作中で何度も登場する曲,リストの巡礼の年。
リストのピアノ曲で第一年,スイスの中の8曲目,郷愁 Le mal du pays 「ル・マル・デュ・ペイ」です。
以降は作品の内容に触れるので追記に。ネタバレ注意です。
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2013 NFL Draft

今年も楽しみにしていたNFL ドラフトが始まりました。今日は1巡の指名です。
今年は時間の関係でモックドラフトはできませんでした。
今年は過去10年で最も不作の年と言われています。
QBに1巡指名に値する人材がいない状況ですし,WR,RBも駒不足です。その代わりにオフェンス,ディフェンス両ラインが豊作です。
全体的に見てすぐにポジションのトップレベル級になれる選手はいないですが,レギュラークラスの人材は豊富なので各チームのドラフト手腕が問われることになりそうです。こういう年に上位指名を持っているチームは可哀相です。一巡中位から2巡までの差が少ないという感じです。
QBではGeno Smith,Matt Barkley,Mike Glennon,Ryan Nassib,EJ Manuel あたりが1巡指名の可能性ありと言われていますが,カレッジのゲームを見ましたがどれも即戦力としては厳しいですね。昨年でいうと1巡22位指名のWeeden,2巡のOsweilerよりも格下レベルです。この中で一人選ぶとしたら……Manuelか。Barkleyは優秀な控えにはなりそうなのですが……
昨シーズンはカレッジの試合を今までで一番観戦した年になったので,ドラフトが楽しみです。
今年もNFL.COMでのLive中継で観戦です。今日のために午前中休みを取りました。
会場にグッデル登場。ブーイングが。お約束ですね。ボストンの事件のことに触れると会場はUSA! USA!コールが。
指名の状況メモは追記で。