たまにはスポーツの記事を Tim Tebow/Desean Jackson/Michel Vick
一番好きなのはNFLです。一日中見ていても飽きないくらい好きなのですが、見始めると止まらなくなるので最近は見ないようにしています。
アメリカではFootball Widowという言葉があり、夫がフットボールに熱狂する余り家庭を顧みず、まるで未亡人のようだという意味です。わたしも廃人になりそうなので自重しています。
わたしは昔から Denver Broncos を応援しているのですが、ここのところ低迷していて、数年は浮上しないと思われます。
今年ブロンコズの話題を最も集めたのは、 Tim Tebow というルーキーQBで、フロリダ大時代は無双状態で、初めてシーズンで20TD以上のパスとランを記録し、大学の最優秀選手賞を受賞(2年生での受賞も史上初)しているのですが、ボールを持って走るタイプのQBで投げ方にも癖があるので、プロでは通用しないとも言われていました。
指名されるとしても2巡以降と言われていたのを、デンバーは1巡25位で指名。今年のドラフトで一番のサプライズになりました。デンバーは手堅いドラフトをするチームでネタに走るチームではなかったのですが……
そんなティーボウですが、Week15で初先発し、この時は敗れましたが翌週のWeek16でも先発し、初勝利を収めています。
その試合のハイライト。
大学時代よりはクイックスローになりましたが、カッコイイ投げ方ではなりません。
脚力はあるので、どのくらいパスを投げれるかが今後の評価に繋がってきます。
追記では今年最も熱かったゲームを。
Eagles vs Giants のゲーム。
残り時間14秒で31-31の同点。
そこで蹴られたパントを、Desean Jackson がリターンしてイーグルスが勝利したプレイです。
普通、こういう状況ではボールを外に蹴り出してリターンできないようにするのですが、ジャイアンツのルーキーパンターがミスしてリターンさせてしまいます。
デショーンもまさか自分に蹴ってくるとは思わなかったので驚いてファンブルしますが、冷静に拾い直して空いた隙をついて一気にリターンして勝利を手に入れます。
デショーンン・ジャクソンのスピードは圧倒的です。
走り出してから3歩ぐらいでトップスピードに乗り駆け抜けます。
スピードに加えてスピードを落とすことなく真横に動き走り抜けることができます。1対1ではタックルで止めるのが不可能なレベルです。
この試合はイーグルスが大逆転した試合で、今年の最も熱かったゲームです。
デショーンはNFLでもトップレベルのスピードを持っていて、ドラフト前のテストで40ヤードを4秒33で走っています。大学でもレシーバーとして、リターナーとしても活躍していました。
一時期はWRの中で一番の評価をされていたのですが、スピードはあってもサイズがないこと。サイズがないのにジャンプ力もないため評価を下げてゆきました。
最近のNFLは大きくて強くて早いレシーバーが求められていて、それに対抗するためにレシーバーをカバーするディフェンスバックも大型化してきています。そのため、デショーンは当たり負けをする。それに対抗するために筋肉をつけたらスピードが落ちるということで、結局2巡指名、レシーバーの中でも7番目の指名順になっていまいました(先に指名された6人は今年のレシーバー成績TOP50には入っていません)。ちなみにこの年、2008年は唯一1巡目でレシーバーが誰も指名されなかった年です。
しかし、キャンプ中にスターターの座をつかみ取り、チームのルーキー記録を更新する活躍を見せます。
2年目のシーズンはさらに活躍し、レシーバーとリターナーの両方でプロボウルに選ばれます(史上初)。
今年も大活躍でレシーバーの中でTOP10に入る距離を稼いでいます。平均獲得ヤードは1位で、ディープターゲットとして最高のレシーバーです。
そのデショーンにパスを投げているのが Michel Vick というQBです。
彼は先程のTebowと同じく走れるQBなのですが、ティーボウがパワーで走るのに対し、ヴィックは圧倒的なスピードを誇ります。NFL史上最速のQBで彼を超える選手はしばらく現れないと思います。なおかつNFLトップレベルの強肩を持っています。
この試合の最初のプレイで70ヤード以上のパスを軽々と投げています。野球のボールを投げるようにしてフットボールを投げることができます。
ディープに走れるデショーンがいるのでこの強肩は相手チームにとって驚異となります。
なおかつ自分でボールを持って走ることができるので、それを止めなければならないのですが、スピードのない選手だと簡単にかわされてしまいます。
といってもレシーバーをマークしている選手が止めにゆくとフリーになったレシーバーに投げられてしまうのでディフェンスが対応するのが難しくなります。この試合でも走り出したヴィックをカバーしに行って、空いたレシーバーにTDパスを通されています。
ヴィックは大学で2年しかプレイしていないのですが、その圧倒的なスピードと強肩で全米中の注目を集め、2年卒業時にプロ入りします。文句なしで一番最初の指名を受けます。プロ1年目はサイドラインで学んでいましたが、2年目からスターターになり大活躍し、その2002年はヴィックの年と呼ばれるくらいのインパクトのあるプレーを見せてくれました。
ヴィックは40ヤードを4秒2から3で走るスピードを持ち、QBでありながらフィールドの誰よりも早い選手でした。(QBの場合ドラフトのテストでの最速が4秒7-8ぐらいです)
そんなチートレベルのヴィックでしたが闘犬賭博問題で逮捕され2年間服役し、2007,2008シーズンを全休します。
服役を終えNFLに復帰することが決まっても、流石のヴィックといえども服役のせいで全盛期の力は残っていないとみなされ、多くのチームが獲得に否定的でした。
そんな中で手を挙げたのがイーグルスで、2009シーズンはラン要員としての使われ方で、今シーズンも控えで使われることになっていました。しかし、開幕戦でスターターQBのコーブが負傷したため後を引き継ぎ大活躍したためレギュラーを奪い取ります。
その後も大活躍で今年のMVP候補になっています。
以前は走れても投げる方がいまひとつと言われていたのですが、今年はすぐに走らず我慢してパスを通すようになっています。パスの精度も上がり身体能力だけの選手ではないことを見せてくれています。
今週まさかの敗戦になってしまい、トップシードを逃してしまいましたが、スーパーボウルに行ける可能性は高いと思っています。
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