放浪息子 第2話 「きらい きらい 大嫌い」

「最初はね楽しかったの……一緒に学校に行ったり、写真を撮ったりしたわ。二鳥くんとわたしと…………高槻さん」
ブラックアウトからスタート。「最初は楽しかったの」が黒い画面で。
沈黙して少し画面が動いて「一緒に学校に行ったり……」
再び少し画面が動いて二鳥の女装のことが。
画面が動くのは最初は撮影ミスかと思ったのですが、「高槻さん」「大嫌い」というところでさおりんの表情が動いていたり、三人の関係がぎくしゃくしたり元に戻ったという動きが語られていたので、意図的なものなのか。
1話で使われていたこのカット。
高槻よしの、二鳥修一、千葉さおり。この3人の人間関係が中心になっていましたが、高槻と二鳥の関係については1話でも触れられていたので、さおりんがメインになっていました。さおりんの一人語りからスタートしたようにさおりん回でありながらも、過去の出来事を交えながら3人の人間関係の動きが描かれています。
タイトルの「嫌い」という気持ちがものを叩きつけることによって描かれていました。
それぞれの憎しみが出てくるのですが「大嫌い」という言葉を語っていたのがさおりんなので、その気持ちが一番強いのはさおりんです。
階段ですれ違った時も「汚れている」と。
「ちーちゃんは喧嘩強いんだぞ~」
因縁をつけてきた上級生をロッカーに叩き飛ばす千鶴。
詰め襟を着てきたことが生意気だと。
中学に入ると人間関係が変化し、学年や部活での上下関係が強調されるようになります。
ちーちゃんの友達を叩くさおりん。
「変わった人ね」と言ったことを悪口ととられたので遠慮無く叩きます。
嫌いな人相手に遠慮無く叩けるさおりんがカッコイイです。
「ぶつの?」「ぶたないわよ」ぶってから言っているしw
でも、喧嘩の原因となったちーちゃんはそんなさおりんを気に入っている様子です。
先輩に挨拶のことで呼び出されても毅然としているさおりんを褒めていました。
フリーダムなキャラ同士ということで通じるものがあったのか。
その性格ゆえにクラスメイトから嫌われるさおりんでした。
さおりん(南里侑香)ちーちゃん(千葉紗子)なので、声優としてのカップリング的にも熱いものがあります。
二鳥の「嫌い」が。
男性的な汗臭さに対する嫌悪感が。
「女みてえ」と言われて頬を赤らめていたので、男としてではなく、女の側に気持ちが傾いていることがわかります。「僕は女の子みたい、だから臭くないし、だから……」
自分が男性として成長していることに目を背けています。
お姉ちゃんの「嫌い」が。
お弁当を届けに来た弟が女の子みたい、可愛いと言われたことに苛ついて叩いて追い出していました。
女装した弟の可愛いさに苛ついています。
その感情を弁当を叩きつけることで表していました。
お互いを嫌っているさおりんとよしの。
バレー部とバスケ部は練習場所が一緒でした。その間に立たされる佐々。クラスで浮いているさおりんと一緒にバレー部に入ってあげているので心優しい子です。
帰る時も二人の間に。苦労が絶えません。
さおりんがいるということでモモはちーちゃんを連れて帰ってしまいました。
仲直りする? とさおりんに歩み寄るよしのですが、「嫌」と拒絶するさおりん。
その態度に腹を立ててカバンを地面に叩きつけるよしの。
そんな自分に腹を立てて、家に帰ってからベッドを叩いていました。
ここで9ヶ月前の出来事が。
1話に出てきたこのシーンのことが語られます。
二鳥に告白されたよしの。
それを「私が言わせたようなもの」というさおりん。
「私が二鳥くんを好きって言って困らせたから」
二人の冷戦状態はここからスタートしていました。
「高槻さんが嫌い、大嫌い、 ずるい」
そう言うさおりんに「何も悪いことしていないじゃないか!」と机を叩くよしの。
「わたしだって、あんたなんか……大嫌いだ」
友達だった3人ですが、そこに恋愛が入ることによって険悪な関係に。
さおりんとしてはよしのが二鳥を振ることによって二人の関係は壊れたと思っているのに、いつのまにか二人が仲良くなっている……そのため、よしのを許すことができません。
そんな二人の関係を見て、二人のことが嫌いになり絶交する佐々。
それで、再びさおりんと仲直りしようとするよしの。
そのきっかけとなったのが、さおりんに因縁をつけてきた上級生を再び見ることでした。
「帰ろう……みんなで」
部活をサボってまで和解しようとするよしの。
「たぶん、二年生に目をつけられるよ。一人にならない方がいいと思う、絶対」
嫌いながらもさおりんのことを気遣っています。
そのよしのの格好良さに注目する二鳥。
「わたし、こんなことしてもらう資格無い。ほんとのことだもん。わたし、挨拶していないの」
さおりんの衝撃の告白が。
仲直りして公園でみんなでアイスクリームしていました。この公園も見覚えがあります。世田谷区内だと思うのですが。
この生々しい人間関係が放浪息子の魅力です。
嫌いといいながらも友達だったその関係があるので、完全に突き放すのではなく、お互いを受け入れることができるようになります。
友達だから、家族だからこその葛藤があり、素直になれないところがあります。
そんな人間関係を様々な角度から描いてくれていました。
嫌いという感情から、お互いが歩み寄り、みんなでアイスクリームを食べることができるようになる……子どもから大人へと成長しているからこそできる行為です。
その他気になったこと:
マコちゃんというキャラは女装好きなのか。
二鳥が1話でお店の人からもらったヘアピンをプレゼントしていました。
男担任を素敵といっている当たりからして素質があります。
お母さんが二鳥を送り出す表情には変化は無し。
昨晩、二鳥が洗濯機を使ったこと、その理由にも気がついていません。
2話に登場していた駅は小田急線の成城学園前ですね。利用していたのですぐにわかりました。
- 関連記事
-
- お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!! 第4話 「妹が水着に着替えたら」 (2011/01/30)
- GOSICK -ゴシック- 第4話 「金色の糸はつかのまを切り裂く」 (2011/01/29)
- 放浪息子 第3話 「ロミオとジュリエット」 (2011/01/28)
- フラクタル 第3話 「グラニッツの村」 (2011/01/28)
- これはゾンビですか? 第3話 「そう、髪型はツインテールに」 (2011/01/25)
- お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!! 第3話 「ライバル出現!兄妹大ピンチ」 (2011/01/23)
- GOSICK -ゴシック- 第3話 「野兎達は朝陽の下で約束をかわす」 (2011/01/22)
- 放浪息子 第2話 「きらい きらい 大嫌い」 (2011/01/21)
- フラクタル 第2話 「ネッサ」 (2011/01/21)
- これはゾンビですか? 第2話 「いえ、吸血忍者です」 (2011/01/18)
- お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!! 第2話 「ツインテール、兄妹を襲撃」 (2011/01/16)
- GOSICK -ゴシック- 第2話 「死者の魂が難破船をおしあげる」 (2011/01/15)
- 放浪息子 第1話 「おんなのこって なんでできてる?」 (2011/01/14)
- フラクタル 第1話 「出会い」 (2011/01/14)
- これはゾンビですか? 第1話 「はい、魔装少女です」 (2011/01/11)
千鶴が格好良いですね。自分としては「千葉紗子さん、出産からの復帰おめでとう」な回でした。しかし千葉さおり役を千葉さんがやらないのは少し残念な気もwww
>さおりん(南里侑香)ちーちゃん(千葉紗子)なので、声優としてのカップリング的にも熱いものがあります。
これってどういうことなのでしょうか?
千葉さんは出産からの復帰だったのですか。
これからの活躍も楽しみです。
南里さんと千葉さんは tiaraway というユニットを組んでいました。
この二人はメモオフ2ndで共演していますし、ED曲も歌っています。
ゲーム内での二人のキャラの絡みはありませんでしたが、舞-Himeでは南里さんのキャラが千葉さんのキャラを嫌っていました。
久しぶりの共演ではないかと思います。
あれ? ストパン降板はそれが原因だと思うんですが・・・。間違っていたらごめんなさい。
どうやら公式には発表されていないみたいですね。
結婚の報告はブログで見たので、降板の理由なのは間違いないと思うのですが。
声優さんに本を読んでもらえる子供が羨ましいです