魔法少女まどか★マギカ 第7話 「本当の気持ちと向き合えますか?」

「でもね、わたしは人のために祈ったことを後悔してない。その気持ちを嘘にしないために、後悔だけはしないって決めたの。これからも」
実際の姿がどういうものなのか説明を省略したけれど。聞かれなかったから。知らなければ知らないままで何の不都合もないからね。
キュウべえ、策士です。これも魔女との戦いに集中させるためなのですが、知ってしまったさやかは動揺を隠せません。
ソウルジェムにアクセスして肉体がダメージを受けた時の痛さを教えてあげるキュウべえさん。
強すぎる苦痛がセーブされていたから杏子との戦いで最後まで立っていることができた。
意識と肉体が直結していないから可能なこと。
慣れてくれば完全に痛みを遮断することもできる。でも動きが鈍るのであまりお勧めできないと。
「戦いの運命を受け入れてまで叶えたい望みがあったんだろう」
願いを叶えてあげたんだから戦え。そのために体も戦闘に特化してあげた。
キュウべえとしては傭兵に高額の賃金を払い、装備を充実させて戦場に送り出すようなものなのですが、事前の説明が不足していますし、足を洗うことができません。
ほむらの爪にはダイヤのマークが。これが戦闘時のほむらのソウルジェムの形か。
「こんな体になってどんな顔して恭介に会いにいったらいいのかなぁ」
落ち込んださやかに会いに来たのは杏子。
「そう思えば大抵のことは背負えるものさ」
自分のためだけに力を使い、自分のために生きるなら、何もかも自分のせい、誰かを恨むこともないし、後悔なんてあるわけがない。
それが杏子の考え方。シンプルなだけに立ち直っています。マミさんも自分のために願いことを使えと言っていました。
杏子がさやかを連れてきたのは廃墟となった教会。
「ちょっとばかり長い話になる。食うかい」
それを投げ捨てるさやか。今回投げられたものは林檎でした。
もらった食べ物を食べるというのは相手を信頼する行為なのですが、林檎を投げ捨てるさやか。
杏子は林檎を渡すことによって信頼を示しますが、さやかはまだ心を許していません。
前回のほむらへのポッキーといい、杏子は人から信用されることを求めている感じがします。
ここは杏子の親の教会だったところ。
お父さんには戦闘時に杏子が身につけているソウルジェムと同じようなアクセサリーが。
新しい時代を救うための新しい信仰を説くのですが、教義からはずれたため、信者は離れてゆくことに。
破門され、だれも親父の話を聞こうとしない状態に。
でも親父は間違ったことは言っていない。ただ人と違うことを話しただけ。
それゆえに話に耳を傾けてくれることが杏子の願い事に。
「あたしと親父で表と裏からこの世界を救うんだ」
魔法少女になっても明るい将来を思い描くことができていた杏子。
しかし、そのからくりがバレて、信者が信仰ではなく魔法の力で集まってきたということを知った親父は「人の心を惑わす魔女だ」と杏子を罵るように。
親父は酒におぼれ無理心中。そのときに親父のアクセサリーを拾ったようです。
わたしの祈りが家族を不幸にした。他人の都合を知りもせず勝手な願いことをしたせいで、結局誰もが不幸になった。
それで、もう二度と他人のために魔法を使ったりしない、力を自分のためだけに使うことを決意した杏子。
「奇跡っていうのはタダじゃないんだ。希望を祈ればそれと同じだけの絶望がまき散らされる。そうやって差し引きをゼロにして世の中のバランスは成り立っているんだよ」
この言葉からすると魔法少女がうまれるとその分魔女が増えることになります。
ほむらはそれを知っているのでキュウべえと契約させないように、もとを断とうとしていたのでは。
まどかのように強力な力を持つ魔法少女がうまれると、強力な魔女もうまれるのでは。
開きなって自業自得の人生を送ることを勧める杏子。
さやかが自分と同じ間違いをしたので気にかける杏子。
でも気持ちの切り替えができた杏子とは違い、割り切って考えることのできないさやか。
祈りの対象である上條くんがいて、彼のことを愛しているからこそ、その気持ちを嘘にしたくありません。
「その林檎は食べれない。もらっても嬉しくない」
高すぎるものを支払ったとは思っていないさやかの考え方。
奇跡の代償としてきちんと支払う。力を得たならそれをきちんと使う。
そういう考え方なので、正当な支払いをしていない林檎を受け取ることができないさやか。
自分のやり方で戦い続ける道を選びます。
上條くんは退院して学校に通うように。
同じ学校だったのか。同じクラスみたいだし。
しかし、上條くんに近づけないさやか。
どんな顔して会いにいったらいいのか、答えを見つけることができていません。
「ずっと前からわたし……上條恭介くんのことお慕いしていましたの」
動揺を隠せないさやか。
腐れ縁だというさやかに「本当にそれだけ?」と仁美。
「わたし、決めたんですの。もう自分は嘘はつかないって。あなたはどうですか。さやかさん、あなた自身は本当の気持ちと向き合えますか」
ここで7話のタイトルが。
NTRか! と胸が熱くなったのですが、大切なお友達なので抜け駆けも横取りもしたくない。わたしよりも上條くんのことを長く見つめていた。
こうした言葉からすると、仁美は上條くんのことが好きなのではなくて、さやかに行動させるために好きなフリをしている感じです。教室でも上條くんに近づけないさやかの様子に気がついていたし。
明日の放課後に上條くんに告白するという仁美。
さやかは決断を迫られることになります。
仁美としては善意から動いていると思うのですが、その本当の自分が無くなってしまい、こんな体になってしまって……と悩み自分を見失っている時なので最悪のタイミングです。
キュウべえ、絶対にスカートの中身を覗いているだろう。けしからん
「あの時、仁美を助けなければよかったって、ほんの一瞬だけ思っちゃった……」
まどかに正直な気持ちを語るさやか。
「仁美に恭介を取られちゃうよ。でもあたし何もできない……だって、あたしもう死んでいるんだもん。ゾンビだもん。こんな体で抱きしめてなんて言えない。キスしてなんて言えないよぉ……」
さやかの戦いを見守り獲物を譲る杏子。
魔女に手こずるさやか。
「その気になれば痛みなんて……完全に消しちゃえるんだ」
手こずっているように見えたのは、キュウべえが言っていた完全に痛みを消す方法を試していたから。動きは鈍くなり攻撃を受けますが、さやかの能力は癒し。攻撃に特化した戦いがあっています。完全にバーサーカーです。
次回は「あたしって、ほんとバカ」
次回もさやかの選んだ道が険しいものになりそうです。
仁美というと4話での腹パンが印象に残っていますが、今回は腹パン以上の強烈な攻撃をさやかに放っていました。
仁美としてはさやかと上条くんをくっつけようと、行動を起こさせるためにやったこと。
ただタイミングが最悪でした。自分の体に起きた変化ゆえにまっすぐに上條くんと向き合うことができません。
その結果、人を助けるために戦う道を選んださやかが、助けたことを後悔してしまう。自分の戦う意味も見失ってしまいます。それでも奇跡の力を得たからにはその代償をきちんと払おうとしているさやか。戦闘に特化したスタイルとなってしまいます。
仁美もさやかのために、人の願いのために行動したわけなのですが、人のために願い事をしたさやかと同じく、その目論見が悪い方向へと進んでゆきます。
それに対し、自分のことだけを考える杏子の考え方は全く対照的です。
絶対に自分のために魔法を使ったりはしないというさやかに対し、自分のためだけに魔法を使おうとする杏子。
割り切ることによって救われた杏子ですが、それができないさやかは重荷を背負ったまま戦い続けようとします。
このままだと BAD END しか待っていないような気がするのですが。さやかには幸せになってもらいたいのに。
戦闘に特化させるなら契約の相手は少女ではなくてもっとタフで人生を悟った奴にすればいいのに。
悩み多く繊細な少女に重い決断と戦いの日々は向いていません。
そうなると見る楽しみが無くなってしまいますが……
キュウべえにはキュウべえなりの正義、目的があるとは思うのですが、さやかを泣かせたということで有罪決定です。
拾いもの。仁美が考えていることがいまひとつよくわかりませんw
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テーマ : 魔法少女まどか★マギカ
ジャンル : アニメ・コミック
>仁美もさやかのために、人の願いのために行動したわけなのですが、人のために願い事をしたさやかと同じく、その目論見が悪い方向へと進んでゆきます。
いやいやまだ決定事項ではないですからw
さやかのことが心配で関西に行って見守りたい気持ちなのですが……
「あたしって、ほんとバカ」という次回のさやかの言葉が、最悪な状況での台詞とならなければいいのですが。
救いのある状況での言葉であって欲しいです。