魔法少女まどか★マギカ 第12話 「わたしの、最高の友達」

「わたし、やっとわかったの。叶えたい願い事を見つけたの。だからそのためにこの命を使うね」
魔法少女は夢と希望を叶えるんだから
「わたし、魔法少女になる」
ついに決断するまどか。
でもその決意はほむらにとっては辛すぎるもの。
自分のこれまでの戦いが無駄になってしまいます。
「信じて。今日までのほむらちゃんを無駄にしたりしないから」
やっと見つけた自分の答え。
「わたし……すべての魔女を生まれる前に消し去りたい。すべての宇宙、過去と未来のすべての魔女を、この手で」
その願いは因果律に対する反逆。
すべての魔法少女を泣かせないため、希望を与えるために神にでもなろうとするまどか。
魔法少女のシステムそのものにまで干渉する願いです。
まどかが最初に会いに行ったのはマミさん。
二人の約束だったケーキでのお茶会を。
まどかが魔女を滅ぼす概念としてこの宇宙に固定されてしまうことになると。
なぜマミさんに出会えたのかが謎です。
マミさんは魔女化していないのに。生まれる前に戻って消し去る必要はないはずです。要検証です。
この窓枠が今後二人の関係が切り立たれることになることを示しています。
そこに杏子も。
杏子もマミさんのケーキで懐柔されていました。
時計は12時を指していましたがそれでもケーキです。
マミさんから返されるまどかの黒歴史ノート。
まどかはすべての魔法少女の希望に。
ワルプルギスの夜を一撃で粉砕!
この少女がワルプルギスの夜になった魔法少女。
ソウルジェムの穢れを吸収するまどか。
ソウルジェム自体も回収していました。
別の魔法少女も。
大きな樹があったのでこれがさやかがバーサーカー化して倒した魔女なのか。要検証。
すべての魔法少女の因果を受け止めるまどか。
11話で登場したクレオパトラやジャンヌ・ダルクも。
まどかが放った矢はワルプルギスの夜を倒すためのものではありませんでした。
すべての魔法少女に会いに行き因果を吸収するためのものでした。
この世界から消えてゆく魔女。
それがもたらす世界の歪みは宇宙レベル。
再編される宇宙。
時間の使い手であるほむらはその再編のサイクルから逃れることが。
まどかのソウルジェムは巨大なものに。
一つの宇宙を終わらせるほどのレベルです。
しかし、すべての魔女を消し去ることがまどかの願い。
それには未来の魔女、まどかも含まれています。
自分で自分という魔女を倒すまどか。
まどかは宇宙と同化。その存在は消え概念に。もう誰もまどかを認識することはできなくなります。
「いまのわたしにはね過去と未来すべてが見えるの。かつて合ったかもしれない宇宙を、いつかありえるかもしれない宇宙も、みんな。だから全部わかったよ。幾つもの時間でほむらちゃんがわたしのために頑張ってくれたこと。なにもかも」
すべてを知ることによって二人が過ごしてきた時間も同じものになり、二人は完全にわかり合うことが。
「あなたはわたしの最高の友達だったんだね」
ほむらの手に渡されるまどかのリボン。
再編のサイクルから逃れたほむらならわたしのことを覚えてくれるかもしれないという願いが込められています。
再編された世界。
そこでは上條さんがヴァイオリンのコンクールに。
それを見守るまどかとさやか。
そのことによって救われるさやか。
それでいいのかさやか!
上條さんは仁美のものに。
さやかの涙が心に刺さる……
二人で消えていました。
この再編された世界で元魔女たちがどうなっているのか要検証です。
消えた後でコンクールではなくリサイタルになっていたし。
その時、この世界で魔法少女としてのさやかも消えていました。
どうやらこの世界でもさやかは恋に破れることに。
これまでなら魔女化していましたが、まどかによって魔女が生まれなくなったので、魔女にならずに消滅することに。その消える時にまどかの宇宙と一つになるのか。
「やっと友達になれたのに……」
二人は友達になることができていました。これが一筋の光なのか。
希望をもたらす因果が呪いをもたらす前に消えることに。それが魔法少女の運命となっていました。
そのことによってまどかの名前を思い出すほむら。
まどかの絵を描いている弟。
見えないお友達として存在しています。
ほむらのリボンに反応する母。
まどかのために選んであげたものです。
この世界ではなぜかソウルジェムが消滅することに。
まどかが感情エネルギーを受け止めています。
ソウルジェムも幾つもあるみたいだし。
キュウべえも魔女になる時のエネルギーを回収できなくなっているので、ゆっくりと感情エネルギーを集めることに。
魔女のいない世界になった代わりにそこでは魔獣が。
人の呪いが魔獣として具現化されることに。それが世界の歪みを引き起こしています。
「ここはかつてあの子が守ろうとした場所なの。それを覚えて、決して忘れたりはしない。だから、わたしは……戦い続ける」
ほむらの武器も弓に。
忘れないで
いつも、どこかで、誰かがあなたのために戦っている
あなたが彼女のことを覚えている限り
あなたは一人ではない
訳すとこんな意味か。
その想いを胸に戦い続けるほむら。
ほむらが作り出す羽は、まどかのソウルジェムの姿によく似ています。
そこに聞こえてくる「頑張って」というまどかの声。
一緒に戦っているというのがほむらの心の中にあるのではないでしょうか。
この最後のカット、まどかがソウルジェムとなってすべての魔法少女の感情エネルギーを受け止めていることを表しているように見えます。
例の文字も誰かが解読してくれることでしょう。
追記:最後の文字は
puella magi
madoka magica
魔法少女
まどかマギカ
だという情報が。
凄い最終回でした。
もう一回ループして5人揃ってワルプルギスの夜を倒すというのも少年漫画的最終回でカルタシスがありますが、キュウべえの目的が宇宙エネルギーの回収という設定ということになっていたとおいうこともあって宇宙的な展開になっていました。
そのため深くわかりにくい内容になっているので色々と検証が必要です。
自分を犠牲にしてすべての魔法少女を救う。
そのまどかの願いとそれによって引き起こされることが最終回のテーマになっているので哲学的でもあります。
すべての人の罪を贖うために死んだキリストを彷彿させるものもあります。時期的にもキリストが亡くなったのはこの辺りだし。
まどかの願いによって魔法少女たちは救われます。
真実を知って絶望することはありません。
魔法を使うことによっての消耗もまどかが引き受けてくれます。
世界を守るために戦い続ける必要はありますが魔女になることはありません。
この世界の歪みを消してゆくことによって世界を守ることができます。
そう考えると魔女システムを作り出したキュウべえさんはかなりのやり手です。
感情がなく使い捨てにする気満々だからこそ思いつく手ですが。
とにかく毎週放送が楽しみでした。リアルタイムでこの作品と関わることができて本当によかったです。
放送後に考察したり、さやかスレ住民と一喜一憂(途中からは憂がほとんどでしたが……)するのも楽しかったです。感想記事も最近の作品では一番時間を書けていました。
また時間があるときに1話から12話まで続けて見てみます。
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テーマ : 魔法少女まどか★マギカ
ジャンル : アニメ・コミック
この辺は難しいところですね。
魔法少女全体としてみればハッピィエンドだと思うのですが、まどかは再編された宇宙に組み込まれなくなるので、家族や友達がいる世界で一緒になることができないし、ほむらの気持ちを思うと……
まどかは魔女を消し去る存在、一つの概念になったので魔法少女として救われる側には入ってないように思えます。
それでもまどかが納得して下した決断、自分で見つけた答えなので自分では自己犠牲だとは思っていないと思いますが、それでも傍から見ると自分を犠牲にしてみんなを救ったように感じてしまいます。