あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第11話 「あの夏に咲く花」

「めんまはじんたんだけじゃなくてみんながだいすきだからなぁ~」
超平和バスターズはずっとなかよし
消えなかっためんま
ということで反省会。
めんまの願いが違っていたから消えなかったのではなく、みんなが本当に願いを叶えたいと思っていなかったから消えなかったのではと
「めんまのことを考え続けるじんたん、見ていたくなかったから!」
めんまのためにではなく、自分のために成仏させたかったと。
「俺はめんまが好きだ。あの頃から時間が経ったってびっくりするくらい少しも変わらずに好きだ!」
じんたんだけに見えるのが絶えられなくて消えてほしいと。
本音を暴露していくとめんまが消えてゆきます。
「うらやましくなんてない。だって最初からめんまになんてかなわないってわかっていたもの」
でもめんまの代わりはあなる。ずっとうらやましかったのはあなるだと。ゆきあつの理解者もあなる。
それであの日、めんまに気持ちを確かめようとしていると告げ口を。
めんまが成仏してじんたんとゆきあつがくっつけばゆきあつの側に自分が……
「めんまは俺を許しちゃくれねえんだよ!」
めんまの死を見ていながらもなにもできなかったぽっぽ。遠くに行って自分を変えようとしてもこの場所に戻ってきてしまうと。遠くに行ってしまっためんまから離れられないぽっぽ。
めんまの成仏に自分勝手な気持ちを抱いていたため、めんまの願いを真剣に考えていなかったことに気がつきます。
いつの間にか昔のようにあだ名で呼び合うように。
自分だけにめんまが見えることが嬉しかったじんたん。
でもめんまはみんなと話したい。だから成仏して生まれ変わりたいと。
それで自分たちの本当の気持ちをめんまに伝えることに
「めんま、思い出したの。じんたんのおばさんとお約束したこと……」
じんたんは泣かない……。病気のことでじんたんに我慢させてしまったことが心残りだった母。それでじんたんを泣かすことを約束するめんま。
それでみんなを集めようとしていました。
じんたんは呼ばないつもりだったのにあなるたちの企みによって呼ばれてしまうじんたん。めんまの計画通りにはゆかずあんなことに。
「みんなお前が好きだった。みんなお前に会いたかった。みんながお前を俺たちを待っているんだ。あの俺たちの場所で」
しかし、秘密基地に着いたらじんたんにもめんまが見えなくなってしまいます。
声だけは聞こえるみたいで「かくれんぼだよ」と。めんまを探し回ります。
残されためんまからの手紙。
そこにはだいすきだというめんまの言葉が。
じんたんだいすきです。
じんたんへのだいすきは、
じんたんのおよめさんに
なりたいなっていう
そういうだいすきです。
気持ちを伝えることができて満足するめんまですが、「お前を見つけなければ終われねえだろ!!」と叫ぶじんたん。
「もういいかい?!」とみんなで叫ぶ中、聞こえてくる「もういいよ!」というめんまの声が。みんなにも聞こえます。
みんなにもめんまの姿が見えます。
じんたんもめんまに「大好きだ」と。
「見つかっちゃっ……た……」
「めんま見つけた!」のこえに応えて消えるめんま。
EDでは咲いている花に。
めんまが花に生まれ変わったことを示しています。
そして動き出す時間。
じんたんは学校に。あなるといい感じだし。ゆきあつとつるこも仲直りしているし。
つるこは5話で登場していたゆきあつがめんまにあげようとした髪留めをつけていました。
「俺たちはいつまでも、あの花の願いを叶え続けていく」
あの花もついに最終回!!
めんまの成仏の条件は願いを叶えることよりも、みんながずっと仲良しでいることでした。
みんなで花火を打ち上げるというのは手段の一つでした。
めんまが託されたじんたんの母からのお願いはじんたんが泣くこと。抑えていた気持ちを明らかにすることが関係していましたが、それぞれが隠していた自分の気持ちをぶちまけることによって、じんたんの涙、みんまが仲良しになるという両方の願いが叶えられることになります。
この本音をぶちまける格好悪さがよかったです。絶対に知られたくないような格好悪い自分、醜い考えをさらけ出すことによって上辺だけの付き合いではなく、本当の意味で仲良しになること、昔の子供の頃のような関係に戻ることができていました。
めんまの死によって止まっていた時間。
めんまの死によって心に傷を負い、人間関係にも影響を与え振り回されてきました。
それから解放されるのをかくれんぼによって描いたのは秀逸でした。
子供の頃の遊びを繰り返すことによって、みんなもあの頃に戻ることができます。めんまには子供の頃のみんなで一緒に遊んでいた頃の姿が見えていました。このなかよしがずっと続くことがめんまの願いでした。
そしてあの日に聞くことができなかったじんたんからの「大好き」。これでもう思い残すことはなくなります。
それでみんなと一緒にいるために成仏、転生することを選ぶことができます。
成仏を決意したことをしめすものでもあっためんまの「もういいよ」
なぜこれでみんなにも見えるようになったのかはまだ検証が必要ですが、じんたんには見えていたわけなので最後に奇跡が起きてもいいはずです。
青春もののように見えながらもめんまの死による葛藤、心に抱え続けてきたものという醜い部分、格好悪いところも描いていたのがこの作品を面白いものにしていました。
それぞれが辛い思いを抱えながらここまで生きてきたわけですが、あの日から時間は止まったままでした。
めんまが成仏するだけではなくみんなの心の解放を描くことによって救われることになります。
精霊会議的な超展開によってめんまと再会することはありませんでしたが、めんまは花として転生を繰り返していることが示唆されていました。花の命は短いですが、次々と咲いてゆく花になることによっていつも一緒にいることができているということでしょうか。あの日見た花の名前をいまも知らないと言っていたので、次々と花に転生していて、いまはどの花なのかわからないということではないでしょうか。
どう決着をつけるのか不安でもあった最終回ですが、納得のいく終わり方でまとめてくれました。
これで作品としての評価も急上昇するのではないでしょうか。
自分はtrue tears とらドラ!が大好きなだけに毎回もの凄く楽しむことができていました。
この感じだと後日談とか子ども時代の話とか何か番外編もやってくれるのではないでしょうか。
■ あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 (anohana_project)
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■ あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。| アニメ公式サイト
■ あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。| きょうのめんま
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拾いもの:
ゆきあつw
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テーマ : あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
ジャンル : アニメ・コミック