LINKIN PARK / IRIDESCENT
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A Thousand Suns は2010/9/14リリースのリンキン・パークの4枚目のアルバム。
リリース後は賛否両論激しく別れていました。

US Amazonでの評価。☆5と☆1にくっきりと分かれています。
わたしはリンキンでは Runaway,One Step Closer,Figure.09のような曲が好きなので、サウンドが大きく変化した3thアルバムには否定的だったのですが、時間をおいて聴いたらかなり楽しむことができました。
この4枚目も最初聴いた時は「………………」だったのですが、今になって聴き直すと良さがわかるように。
いつの間にかライブ盤付きのバージョンまで出ているので、これも入手しておかないと。
このアルバムの中で一番光っているのが Iridescent です。
アルバムタイトル A Thousand Suns は核実験の爆発を目撃した際に関係者が引用したロベルト・ユングの詩、Brighter than a Thousand Suns(千の太陽よりも明るく)から取られています。
そのように全体的に核戦争をテーマにした内容となっています。
Music Videoでも戦争のシーンが使われ、歌詞の内容も戦争の後のこと、残された被災者のことが歌われています。
この曲は Transformers:Dark Of The Moon という映画のサウンドトラックとしても使われています。
http://youtu.be/4J0Oup7ihls
被災者のことが歌われている(核も関係しているし)ということで、今回の震災バージョンもネットには上げられていました。
リンキンはサウンド的には1,2枚目が好きなのですが、歌詞的には心に響くものはありませんでした。
それが3枚目の収録曲、Shadow Of The Grayで歌詞も評価するようになってきました。
4枚目ということでサウンド的にも歌詞的にも深みが増してきたように感じられます。
Iridescentの歌詞と訳は追記で。
You were standing in the wake of devastation
And you were waiting on the edge of the unknown
And with the cataclysm raining down
Insides crying "Save me now"
You were there, impossibly alone
Do you feel cold and lost in desperation?
You build up hope, but failure’s all you’ve known
Remember all the sadness and frustration
And let it go. Let it go
And in a burst of light that blinded every angel
As if the sky had blown the heavens into stars
You felt the gravity of tempered grace
Falling into empty space
No one there to catch you in their arms
Do you feel cold and lost in desperation?
You build up hope, but failure’s all you’ve known
Remember all the sadness and frustration
And let it go. Let it go
Do you feel cold and lost in desperation?
You build up hope, but failure’s all you’ve known
Remember all the sadness and frustration
And let it go. Let it go
Let it go
Let it go
Let it go
Let it go
Do you feel cold and lost in desperation?
You build up hope, but failure’s all you’ve known
Remember all the sadness and frustration
And let it go. Let it go
君は廃墟になった街に立っていた
何もわからず立っていた
破壊的な大変動の中 雨が流れる
「早く助けてくれ」と心の中で叫んでいた
君はそこにいた どうしようもない孤独の中で
君は絶望の中で凍え ヤケになっていないかい?
君が積み上げた希望は すべて失敗に終わってしまう
すべての悲しみと失望を思い出すんだ
そして忘れよう もう考えなくていいんだ
光の爆発に天使たちは目が眩み
天の星たちが空から落ちるように
感じていた神の恵みさえも
空っぽの場所へと落ちてしまう
君を腕の中に受け止めてくれる人はいない
君は絶望の中で凍え ヤケになっていないかい?
君が積み上げた希望は すべて失敗に終わってしまう
すべての悲しみと失望を思い出すんだ
そして忘れよう もう考えなくていいんだ
いつもの適当な対訳です。
購入したのは輸入盤なので正式な対訳とは違うところがあると思います。
Iridescent :虹色のという曲のタイトルですが、描かれているのは戦争の後の辛い現実です。
街は廃墟になり希望を持ちたくても持てない状況、誰も助けてくれない、自暴自棄になりそうなぎりぎりの状態です。これまで築いてきたものがすべて崩れ去ってしまっています。
その中で繰り返される Let it go の言葉。この言葉が鍵になっています。
Let it go :あきらめる、さっさと忘れる、放っておく。
もう忘れろよ、もういいんだ、それ以上考えなくていいんだといった意味で使われます。
辛い状況を忘れる、諦めることで乗り越えることができるかどうかは難しいものがありますが、ただ「頑張れ、頑張ろう」と根拠ない励ましを与えるよりは頑張らない、現状を受け入れて傷が癒えるのを待つ方が優れています。
その Let it go の向こうにIridescent虹色の明日が見えてくるのでしょうか。
こういう重いテーマを歌ってくれるところにリンキンの成熟を感じます。
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ラブソングばかりのミュージシャンもいますが、わたしはラブよりも世界に見られることや自分の内面などについて歌う方が好きです。
ロックな魂を持ち続けてゆきたいものです。
月に1回ぐらいは音楽関係の記事を書こうと思っています。
いい曲は心に響きますね。