輪るピングドラム 第6話 「Mでつながる私とあなた」

「初夜!!」
Project M
「はぁはぁ、しょ、初夜……ついに多蕗さんと、一つ屋根の下、初めての夜を……。多蕗さんと初めての夜。それが初夜。もうすぐよ。そしてその先にはプロジェクトMが。これさえ完成させれば、わたしたちの運命は繋がる。だから……」
初夜を連呼するヒロインって……重要そうなことを語っているようですが。
「……誰?」
久宝阿佐美が記憶を失っていることを知る冠葉。
これで「あなたの探しているモノを知っている」とメールしてきたのが阿佐美ではないことが明らかに。
プロジェクトMのために引っ越しする苹果。初夜のためですね。
踏まれる「かーたん」と「らっちゃん」
これが今回の標語、「気をつけよう 自分の足元 痛いワナ」ですね。
予想通り多蕗の家に。
でも、部屋の中に運ぶことはできません。この時点で敗北臭が。
今度は阿佐美の友達に聞きますが、知らないと。でも新しい彼女の話が。
そこに夏芽が。
撃たれることによって記憶を操作されます。
足元に落ちるのは阿佐美の病室にあったのと同じもの。
「しょ、初夜……今夜は熱気をそばに感じないといけない……」
苹果が初夜モードに!
二人きり、初めての夜ということで晶馬との間でも条件が成立しているということなのか!?
そうだとすると、あの日記には条件が揃えばそれを実現させる力があることになります。熱が出ていたということは直接人体に作用させる力があるのか。
と思ったのですが、ただ熱を出して錯乱しただけなのか。
苹果の回想シーン。
言い争う両親。「いつまでも誕生日がカレーの日では可哀相」「でも明日はモモカの……」「ああ命日だよ。だが明日は苹果の誕生日でもあるんだぞ」
亡くなったモモカのことで言い争います。どうやら苹果の姉のようです。
あの日記は苹果に多蕗の同級生である姉がいて、彼女が書いたものではと3話の感想で書いたのですが、どうやら正解でした。
亡くなったことについて「運命」という言葉を両親が使っていたので、それで苹果は「運命」にこだわることに。
家庭が壊れることを象徴していたのが「海のギャング・ウツボ」
5話で苹果の父親がつけていたストラップもウツボでした。
苹果はかーたんとらっちゃんは家族ということで連れていっていました。
苹果にとっての家族の象徴に。
喧嘩の場面を目撃したショックで、ぬいぐるみ劇場に逃避しています。
このまま「運命」に従うなら家族はバラバラよと嘆く母。
しかし、「運命を知っている」と苹果。
「わたしがモモカお姉ちゃんと同じになれば、パパとママは喧嘩しないよね。バラバラになんかならないよね。ずっとずっと家族一緒にいられるんだよね」
苹果は家族を取り戻すためにあの日記の通りに物事を進め、自分がモモカお姉ちゃんに成り代わろうとしていることがわかります。モモカお姉ちゃんがいることは家族が一つだった。その時の状況を再現するために、日記のモモカの行動を再現させています。
ふたたび苹果の回想。
「それから6年後のカレーの日」
ここは要検証シーンなので後に書きます。
「モモカさんは僕の子供時代のすべてでした。運命だったんです」
モモカの友達ということで命日には荻野目家には出入りを。
あの日記はモモカのものであることが明らかに。
DEATH NOTEネタを。本当にデスノートと同じ効果があるのか。Math(数学)とかいうオチのような気が。
今回も日記のページは大部分が鏡文字に。こうなるとこれにも意味がありそうです。実現したら裏返るとか……
ここに世界の「運命」を書く。
ここに書かれた未来が真実に
なるとき、わたしの大切なものは
「永遠」になるだろう。
どこを縦読みすれば……
日記の中身と字体が同じなのでこれを書いたのもモモカです。
モモカが何を目的としてこの日記を書いたのかが気になります。
苹果はこれを読んで「家族」を「永遠」のものとするために、ここに書かれていることを実現させて真実にしようとしています。
「高倉?!」「はい。高倉晶馬と言います。何か」「ううん、まさかね。
苹果は母は高倉家の両親と知り合いのようです。
苹果は下校中に倒れたということに。
苹果の姉と多蕗が同級生であったことが明らかに。
「わたしとモモカが一つになるの。そうすれば大切なものがみんな戻ってくるから」
苹果は何かを思い出したようです。
このカットからするとカレーの日、3/20に関係することみたいですが。
今日はここで生存戦略。
「標識だらけの道を飛ばし続けてゆく」と歌詞にあるので、今回の多蕗のモモカとの回想シーンと関係しています。この空間はモモカと関係がありそうです。
「外道」「ヤンキー」というと特攻の拓を思い出します。
「今夜は彼と初めての夜」
確かに一つ屋根の下ではあるが、二人きり……なのか?
上で多蕗がしていることを苹果も。煙でバレそうですが。
今日のデステニィー
これをモモカが書いたのか? 内容はかなり大人です。小さい時に書いたものとは思えないのですが。
モモカの多蕗に対する想いを読んだ苹果が将来結婚したいものだと勝手に解釈して、モモカの字に似せて書き込んだという説も考えられます。恋のゴールといえば結婚なので、それでプロジェクト完成、これが苹果のプロジェクトMということなのか。
「お互いの本当の部分に触れることになるのだ」と言っていますが……
これには吹いたw
「運命ってもの凄く大きな輪っかの形をしているんだよ。結ばれるはずだった多蕗さんとモモカ。だから、わたしがモモカになって、止まった運命の輪を廻す。そして、日記に書かれていた未来が真実になる時、わたしの大切なものは永遠になるのだ」
タイトルの「輪るピングドラム」と関係がありそうな台詞が。
いつの間にか熱も下がっているみたいですが。
繰り返し登場する家族の写真。
そこにはモモカは写っていません。苹果にとってはこの3人で家族です。
ラッコが父親、かっぱが母親を象徴しています。ラッコに傷があるのが気になりますが。スクイズ展開があるのか。
「運命の軌道はわたしたちの手の内にある。もうすぐプロジェクトMを発動するわ」
OPに登場しながらもこれまで未登場だったペンギンが!
軌道ということなので輪を連想させます。起動だとするとあのペンギンが起動の鍵になるのか。
今回も面白すぎです。内容が濃すぎて付いて行くのが大変なくらいです。
3話と繋がりがありそうなので後ほど3話も見てみたいと思います。
鍵になる言葉としてプロジェクトMが。ここまで接点がない苹果と夏芽の口から同じ言葉が語られます。
「Mでつながる私とあなた」というタイトルも意味深です。
Project:大規模な計画を意味し、集団で企画、実行させる企画のことを表しています。
今回、二つの陣営でプロジェクトMが進行していることが明らかになっていたように、いろんな人が関わっていそうです。
これまで一緒に行動することが多かった高倉ブラザーズがそれぞれ違う陣営と関わって動き出したというところも興味深いです。
Mが意味するものですが、作中でいわれていたMarriageがありますし、その後にある Maternityもありそうです。結婚しようというのはMarry Meだし
苹果のシーンでは海(Marine)がよく登場します。竜宮的なものも出てくるのでMermaidというのもあるかも。
一方の陣営ですが、夏芽の「早くすりつぶさないと」という台詞から、Mashが関係しているのか。手段的にMachiavellism、額を打ち抜くということでMafia的なものも感じます。
一番怪しいのはMOMOKAですが。
苹果のマンションの入り口には桃のマーク。
どこかでの回で桃が表すものとして、不死があるということを書きましたが、モモカは死んだけど、別の世界(桃源郷のような)で生きていて、何らかの理由でピングドラムを必要としている、それが生存戦略であることが考えられます。
気になるのは年代です。
今回の苹果の回想シーン:カレンダーは1999年3月。20日にカレーの日、そしてリンゴマークとたんじょうび。
「苹果をモモカの分まで愛してやる。5年前にそう決めただろ」
3/20がモモカの命日。5年ということなので、亡くなったのは、1994/3/20であると思われます。
それから6年後のカレーの日。
1999/3/20から6年後なので、2005/3/20
6話の回想シーン:2005/3/20
3話の回想シーン:3話では2006/3/20。苹果11歳。と説明されていました。
非常によく似ていてカレンダーにかいてある文字も同じに見えます。サラダもカレーも全く同じです。
しかし、これらのカレンダーには1999のものとは違い、年代が載っていません。
でも、よく見ると苹果の服の色が違います。3話では黒、6話では紫になっています。
これは同じ3/20でも違う年なのか。
6話の回想シーンである2005に公園で多蕗と話したことによって、モモカの日記を見つけ、翌年から作戦を実行し始めたのか。
違和感を感じたのは1999から5年前だと1994になります。
3話の2006が正しくて6+5の11年前になると1995になります。
OPで登場する95。1995/3/20の丸ノ内線の例の事件の日付になります。モモカの死因は……
2006で苹果が11歳なので1999で4歳、1995生まれになります。モモカとは年が離れていたのか。苹果母は若く見えますが……。東京は電車通学している小学生もたくさんいますが。
同じ日付にするとマズイので1年前にしたということも考えられますが、95という数字を全面に出しているので。
いずれにしても重要なシーンなのでスタッフがミスをしたとは思えないし。
追記:
ひそかにささやかにアニメ等を応援している日記 :
リンクさんの記事に興味深い説が。
1999のカレンダーは、苹果は母が取り替えるのを渋り続けているためであって、実際には2000年ではという説が。
これにはなるほど! と思いました。今のところ年がずれる理由として一番納得のゆく説明です。
- 関連記事
-
- 輪るピングドラム 第11話 「ようやく君は気づいたのさ」 (2011/09/24)
- 輪るピングドラム 第10話 「だって好きだから」 (2011/09/17)
- 輪るピングドラム 第9話 「氷の世界」 (2011/09/10)
- 輪るピングドラム 第9話 「君の恋が嘘でも僕は」 (2011/09/03)
- 輪るピングドラム 第7話 「タマホマレする女」 (2011/08/27)
- 輪るピングドラム 第6話 「Mでつながる私とあなた」 (2011/08/20)
- 輪るピングドラム 第5話 「だから僕はそれをするのさ」 (2011/08/06)
- 輪るピングドラム 第4話 「舞い落ちる姫君」 (2011/08/01)
- 輪るピングドラム 第3話 「そして華麗に私を食べて」 (2011/07/23)
- 輪るピングドラムとリンゴの関係 (2011/07/16)
- 輪るピングドラム 第2話 「危険な生存戦略」 (2011/07/16)
- 輪るピングドラム 第1話 「運命のベルが鳴る」 (2011/07/09)
- 電波女と青春男 第12話 「秒速0.00000000198センチメートル」 (2011/07/01)
- 電波女と青春男 第11話 「今年の夏はバスケと超能力と布団と天体観測と祭りと野球と女々たんと」 (2011/07/01)
- Aチャンネル 第12話 「宇宙人」Anytime (2011/06/25)
これら全てに共通するのは循環・再生の意味も持つメビウスの輪(Mebius loop)の可能性も考えましたがjunkさんの考察も鋭いし・・・、伏線が多すぎて何だが頭が痛くなってきました。
Mebius Loopというのも興味深いですね。
輪の表に苹果&晶馬、反対側に夏芽&冠葉という感じにでもなるのでしょうか。
LoopということでProjectMが完成することによって永遠となるのでしょうか。