花咲くいろは 第22話 「決意の片思い」

「どうしてわたしは、片思いするってこと思いつかなかったんだろう」
……結婚式が終わったら告白しようって
朝4時から結婚式の準備が。
みんちの脱ぎっぷりが素晴らしい。
皐月さんからの電話に「先超されたね、ママ」と言っていたので皐月さんは結婚しないで緒花を産んだのか。
「ママの片思いにドキドキするなんて……どうしよう」
まだあんたのパパに片思いしてるのかもねという言葉に動揺する緒花でした。
死んで15年経っていますが。
それで片思いするという選択肢を思いつく緒花。
これまでは想われる側で、その気持ちにどう応えるかということしか考えていませんでしたが、ここに来て自分から愛するという道があることに気がつきます。
完成するウェディングドレス。
……なこちの体がエロすぎる
それで、無い分には問題ないということでみんちに試着を。無いという言葉を強調しまくる結菜。
しかし、それを拒否して、ドレスを投げ捨てるなこち。
これでキャットファイトに。
一生懸命作ったドレスなのにという緒花に、徹さんも一生懸命。でもそんな徹さんの気持ちを緒花は踏みにじったと非難するみんち。
「わたしは決めた……考ちゃんに片思いするって!」
「片思いなんてやめちまえ、徹さんと付き合っちゃえ!」
考ちゃんよりも徹さんの方が……あんなにカッコイイのにと叫ぶみんち。
「民子……お前?……」
でもそれを徹さんに聞かれてしまいます。
「俺は……それは、確かに緒花のこと気になっちゃいるよ。……好きなのかもしれない。でも、どうしたいとかそういうじゃない。ただあいつを見ているとなんかワクワクする。次に何をやらかしてくれるんだろうって」
「でもってお前は、ハラハラするよ。見てて」
「嬉しいんです。徹さんが、わたしのこと好きとかじゃなくて……見ててくれるんだって……」
なんという青い片思い
「感動した! とても素敵だと思ったの。うん、片思い続けるって。喧嘩は良くないけどみんちも緒花ちゃんも素敵だと思った。あんな風に誰かを想えるって、わたし感動した」
「何が感動だ」
そこに登場するみんち。
この低く暗い場所にいることでみんちの気持ちが表れています。
この戦闘力の違いは……
「諦めない。わたし、諦めない」
それを緒花と徹さんとをくっつける話だと勘違いする緒花。
「わたしが徹さんと付き合いたいから」と自分の気持ちに正直になるみんち。
「そっちを諦めない。付き合いたいから、ちゃんと片思いを続ける……。あんたが言ってたみたいに。まっすぐに。だから……」
今度はその言葉に感動する緒花。
そして、無事に結婚式が。
「まぁ、とにかく固いのは良いことよ……男はね」
皐月さんはなんという祝電を
Cパートが。
「40年欠かさずつけてきた業務日誌を誰かに引き継いでほしいって」
「喜翠荘は今度のぼんぼり祭りで、この日誌とともに閉じようと思っている」
次回は「夢のおとしまえ」
-緒花は薄いコーヒーなんかじゃない-
流石マリーという脚本でした。
tt7話の比呂見と乃絵のバトル回を彷彿させます。この脚本もマリー担当でした。
tt屈指の神回である7話と肩を並べることができる素晴らしい回です。
7話の名台詞である乃絵の「ちゃんと言って、ここに書いて」の回でもありますが、成立するカップルに対して、いろはでは結婚という形でカップルが成立しているところも面白いです。愛の誓いです。
「結婚式が終わったら告白しようって」という緒花でしたが、結婚式後に待っていたのは喜翠荘を閉じるという女将からの告白でした。
ぼんぼり祭りをこんな形で回収してくるとは。死亡フラグにならないといいのですが。
片思い、思い続けるという今回のキーワードを、恋する人に対する想いと旅館に対して向けてきた思いと結びつけています。前回の夫と共に築いてきた旅館であることがここで生きてきています。
恋のゴールとも言える結婚式の回なので、希望を持てるように見えますが、40年という歳月をかけた果てのゴールが閉館。
女将さんが亡き夫と共に支えてきたその時間には重みがあります。
皐月さんの旦那が亡くなっていたというのは初めて聞いたような気がしたのですが。こちらも15年。片思いの先輩としてその言葉には重みがありました。
緒花たちは片思いの結末というゴールを求めながらも、旅館の終焉というゴールを回避しなければなりません。
エンディングに向けて大きく舵が切られ、そこに向かうまでに行うことが見えてきます。
こうなってくると花咲くいろははそれぞれの片思いの物語であるという感じがします。
その想いを花咲かせることはできるのでしょうか。
ぼんぼり祭りは作中では春だったでしょうか。4話あたりで桜が咲いていた記憶があります。
花咲くいろはというタイトルの意味も明らかになるのではないでしょうか。
決意の片思いというタイトルでしたが、片思いにかける決意が熱かった。
女将さん、皐月さんと愛する人を亡くしても想い続けています。
それに対して緒花とみんちの片思いは初々しさに溢れています。
想い続ければいつか届く。その想いは叶うという希望があります。
しかし、亡くなってしまった人に対してはその想いが叶うことはありません。
緒花はキャットファイトの最中に、「氏ね!」というみんちの言葉に対して「嫌だ、死んだら付き合うことなんてできないもん!」と緒花。
若い二人にはまだ恋を成就させる可能性が残っています。それだけに喜翠荘の今後に関しても若い人の力で何とかなるという希望が残されています。
ハッピーエンドで終わることを期待しています。
- 関連記事
-
- 劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME 感想 (2013/03/14)
- 花咲くいろは HOME SWEET HOME 2012年度劇場版公開決定!! (2012/05/21)
- 花咲くいろは 第26話 「花咲くいつか」 (2011/09/26)
- 花咲くいろは 第25話 「私の好きな喜翠荘」 (2011/09/19)
- 花咲くいろは 第24話 「ラスボスは四十万スイ」 (2011/09/12)
- 花咲くいろは 第23話 「夢のおとしまえ」 (2011/09/05)
- 花咲くいろは 第22話で 徹×緒花フラグ が折れることに…… (2011/08/29)
- 花咲くいろは 第22話 「決意の片思い」 (2011/08/29)
- 花咲くいろは 第21話 「蘇る、死ね」 (2011/08/22)
- 花咲くいろは 第20話 「愛・香林祭」 (2011/08/15)
- 花咲くいろは 第19話 「どろどろオムライス」 (2011/08/08)
- 花咲くいろは 第18話 「人魚姫と貝殻ブラ」 (2011/08/01)
- 花咲くいろは 第17話 「プール・オン・ザ・ヒル」 (2011/07/25)
- 花咲くいろは 第16話 「あの空、この空」 (2011/07/18)
- 花咲くいろは 第15話 「マメ、のち、晴れ」 (2011/07/11)
少し鈍感過ぎるとも思えますが、根っからの職人気質である徹は民子の一連の行動をスランプと受け止めていました、
しかし喧嘩の現場を目撃した徹は少し驚いていましたが意外と冷静に民子を慰めましたね、良い男です。
民子は諦めないと言っていましたが、やはり徹の様なタイプと付き合うには小細工なアピールより板場で腕を上げて惚れさせる方がよっぽど近道でしょう、民子自身はどう思っているのやら・・・。
ここ最近出番の無かった幸ちゃんだが、緒花はどう動いてどんな結末が待っているのか、
あとは喜翠荘に閉館以外の道が残されているのか、いよいよ佳境で楽しみです。
少女の微妙な恋心というか矛盾しているところや醜い部分も描くのがマリーらしいという感じがします。
女心は理屈では片付けられないものがありますし……
みんちとしては今のぐちゃぐちゃな気持ちから抜け出したいという思いと、悲劇のヒロインを気取りたいというところもあったような感じがします。
みんちの片思いがどうなるのか楽しみです。
今の師匠と弟子という関係だとこれ以上発展しない感じがするので、成就するのはもう少し先になると思うのですが。
今回の徹さんが見てくれているということだけでこのまま戦ってゆくことができそうですね。
後付の理屈ぽいけど、理想の男を追うにしてはダメンズばかりで、娘を婆さん(スイさん)に丸投げしてから落ち着いて考えたのは正解だわ。
夜逃げしてウハウハ生活じゃ、本当にダメ女だしね。