Steins;Gate 第22話 「存在了解のメルト」

「時間があっという間に流れてゆく。今だけはアインシュタインに文句を言いたい気分。ねぇ岡部、時間は人の意識よって長くなったり短くなったりする。相対性理論ってとてもロマンチックで、とても切ないものだね……」
ラジ館の屋上に寝ている紅莉栖。
前回と逆の展開です。
そこに降ってくる雨。
紅莉栖は下着までびしょ濡れです。
ということで透ける服!
オカリンの服の破れ目に気がつく紅莉栖。
ソーイングセットを持っています。家庭的でした。
暗闇なので色は黒、赤、ピンクのランダムに。
わかりにくいですが糸の色はピンクです。
ここが自分が刺された場所であることを知っている紅莉栖。
紅莉栖の中にもぼんやりとした記憶が。
まゆしぃを助けようと必死になる岡部の姿も。
「ねぇ岡部、まゆりを助けて。岡部はまゆりを助けるべきなのよ」
β世界線にいったら自分が死ぬことを理解しながらも、まゆりを助ける道を選ぶ紅莉栖。
でも紅莉栖を見捨てることができない岡部。
ラボに戻ってタイムリープを繰り返して解決策を探そうと。
「逃げたって、逃げたって苦しくなるだけよ」
それを止める紅莉栖。
まゆりを助けることにしないとこのままでは岡部は壊れる。まゆりを見殺しにしたら絶対に後悔する。岡部のために、まゆりを救う選択肢を選ぶように勧める紅莉栖。
最初の世界線に戻るだけだという紅莉栖ですが、この2週間あまりの出来事を通して岡部にとって紅莉栖はかけがえのない人に。
「単なる仲間じゃない。俺にとって牧瀬紅莉栖は……」
思わず抱きしめる岡部。
紅莉栖を助けることができないという現実を認める岡部。辛くてもそうしなければならないそのことで苦しむ岡部。
「だから見殺しにするなんて思わないで。世界線が変わっても、たった一人岡部が忘れなければ、わたしはそこにいる。だから……」
「お前のことは絶対に忘れない。誰よりも大切な人のことを忘れたりしない」
「俺はお前が好きだ」
「お前はどうなんだ。聞いておきたいんだ。お前は俺のことをどう思っているか」
岡部の告白にキスで応える紅莉栖!!
ファーストキスなら記憶に刻まれて忘れなくなるからと言い訳する紅莉栖ですが、岡部はこれがファーストキスではありませんでした。子供の頃にまゆしぃと済ませています。紅莉栖は初めてだったみたいですが。。
絶対に忘れたくないからとキスを繰り返す二人
翌日アメリカに発つ紅莉栖を見送る岡部。
ちなみにゲームではあの後紅莉栖はホテルに戻り、ここで再会したことに。全年齢版なので別れの前の二人の熱い夜はありません……
ドクペを投げ、それを拾う岡部の背中に何かを語りかける紅莉栖。その言葉を残して紅莉栖はいなくなります。アニメオリジナルのこの演出は良かった。
「いつもじゃなくてもいい。100回に1回でもいい。わたしを思い出して欲しい。そこにわたしはいるから。1%の壁の向こうにわたしは必ずいるから。岡部、がん……ばれ……」
この紅莉栖の岡部を想う気持ちに胸が熱くなります。
ついに発見するSERNのデーターベースにある例のメール。
「これを消せば……」
ついに到達した勝利の時。
Enter Keyを押す前に紅莉栖が縫ってくれた箇所を押さえる岡部。
そこに登場する紅莉栖。
「岡部、わたしも……わたしも岡部のことが……」
岡部に好きと言っていなかった紅莉栖。その言葉を告げにラボに戻りますが、Enterは押した後、その言葉は届きません。
ついに1%の向こう側に。
そこは紅莉栖がいない世界。
白衣の縫い跡もタイムリープマシーンもない世界。紅莉栖の痕跡は無くなっています。
勝利宣言をする岡部。
多くのものを失いがながらついに掴む勝利。
そしていつもとは違うEDに。これは!……
ED中にノイズが! そこに着信!! 謎の女からの電話が!!!
「お願い、今すぐラジ館屋上に来て! わたしは2036年から来た、橋田至の娘、天音鈴羽」
「お願い、わたしのいうことを信じて。第三次世界大戦を防ぐために」
実際に2000年にインターネットに登場したジョン・タイターも第三次境対戦が発生したことを書き込んでいます。
そうしたネタを絡めている所が面白いのですが、Steins;Gateのもう一人の主人公とも言える鈴羽がここに来て登場します。
そして物語は最後のクライマックスに!!
ゲームではあまり透けていませんでした……
キスシーンは最高だった!!
名シーンを見事に再現してくれていました。
ゲームではEnter Keyを押す時に紅莉栖の顔が脳裏に浮かびます……
この時のオカリンの心境を思うと……
多くの犠牲を払いながらもついに手に入れたβ世界線、1%の向こう側。
そこは紅莉栖がいない世界。
この世界の安寧を保つために電話レンジもIBN5100も処分するオカリン。
これでタイムマシーンが開発されることも、SERNから目をつけられることもなくなります。
ついに訪れた元の世界。
しかし、そこに鈴羽からの電話が。
ここで1話に繋がり、伏線が回収されTrue Endに。
まゆしぃルートはほとんど同じ内容ですが、まゆしぃを選ぶことに。
紅莉栖を呼び出してまゆしぃとの別れのシーンが。
正式に恋人に。
思い出す紅莉栖の言葉。
章への突入条件によって紅莉栖ルート「因果律のメルト」とまゆしぃルート「透明のスターダスト」に別れます。
そして、紅莉栖ルートに進み、条件を満たしているとED中に鈴羽からの電話が!!
この最終章へ進む条件がシビアで大変でした。
だいぶ前のセーブポイントに戻って条件を埋めてゆかないとダメです。おかげで何度もノーマルエンドを繰り返し、タイムリープの気分を味わえましたw
それもあって鈴羽からの電話がかかってきた時は鳥肌ものでした。
最終章のタイトルは「境界面上のシュタインズゲート」
Steins;Gateはtrue endを迎えることになります。
次回予告が。「境界面上のシュタインズゲート」
あの日、ラジ館で起こったことが……
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テーマ : Steins;Gate
ジャンル : アニメ・コミック
演技・構成・作画、全てが高レベルにまとまっていて、特に紅莉栖の作画にはラストに掛けるスタッフの本気を感じました。
話し合いの末に諦めた紅莉栖の死と第三次世界大戦勃発との間に果たして関係性はあるのか、あるとすればその死を回避する方法とは。
岡部には諦めている暇は無いようですね。
あれだけイチャイチャしていたら……みんなの壁殴に応えてくれたのでしょうかw
紅莉栖生存によってタイムマシーンが完成することでSERNによるディストピアが完成するわけなので、紅莉栖死亡後の世界は、2000年に現れたジョン・タイターのオカリンだけが覚えている世界になるのではないでしょうか。
α世界線の未来も悲惨ですが、β世界線の未来も第三次世界大戦が待っています。
それを防ぐためにはあの人の協力が必要になるわけで、1話が重要な意味を持ってくることになります。
このクライマックスをどのように描いてくれるのかとても楽しみです。