花咲くいろは 第23話 「夢のおとしまえ」

「絶対に会ってきた方がいいよ。会うんだよ」
東京には考ちゃんがいる……
「わたしは何があっても絶対一人前の板前になる」
廃業宣言から一夜明けた喜翠荘。
みんちの目標はぶれていませんがそれを見て自分はどうするのか……と考える緒花。
崇子さんは東京に行くと。
旅館を存続させるためにできることをしようと。
経営コンサルタントとしての理論ではなく、若旦那の妻として動きます。
それで、緒花も同行させて今後のことを母と話し合うことができるようにする女将。
本屋でばったり会った考ちゃんを拉致する皐月さん。
緒花と一緒に行ったのと同じ店ですね。
「僕、緒花さんを振ってません」
考ちゃんエンドへのフラグが!
「もともと喜翠荘はまたママと一緒に暮らすための腰掛けだったんでしょ?」
「どうせ東京にはボーイフレンドが待っているんでしょ」
という崇子さんの言葉に涙する緒花。
喜翠荘を自分の居場所であると感じていることを否定されるし、片思い中の考ちゃんのことを思い出してしまいます。
それで11話で考ちゃんとファミレスに行った時の思い出であるコーラと紅茶を混ぜたドリンクを作る緒花でした。
騙されたお金を取り戻すために皐月さんからの情報を受けて東京タワーでプロデューサーを確保。
皐月さんは前にも東京タワーから電話をしていたし、プロデューサーと会うために指定したのも東京タワーでした。何か意味のある場所なのか。
誰もいないオフィスに考ちゃんを連れ込む皐月さん。この展開は……
映画の時のカメラテストの映像が。冒頭で送られてきていたディスクはこれか。
働く緒花の姿を初めて見る考ちゃん。身を乗り出して見ていました。
「違います。置いてきたりしてません。考ちゃんだって頑張ってるし、置いてきたとか置いてこられたとか……」
それを聞いて飲めないコーヒーを皐月さんにお願いする考ちゃん。
「コーヒー、この間緒花さんと、緒花と会った時に飲んだのが最後で。ファミレスのやつ薄くてあまり美味しくなかったけど、その時の味をずっと覚えていたくて。忘れたくなくて。それから飲むの……」
緒花と会っていた時間は考ちゃんにとって大事なものでした。
コーヒー断ちをやめて飲むことで緒花とのことは思い出としての過去のものではなく、味覚を上書きしたように緒花との関係も過去のものではなく今のものとしようとする考ちゃんの気持ちが表れています。呼び方も「緒花さん」から「緒花」に。恋人としての呼び方です。
「僕、もう少しで緒花のこと……緒花は薄いコーヒーなんかじゃない」
緒花は昔の思い出ではありません。今の緒花と向き合うことを決める考ちゃん。
このシーンが素晴らしかった。
緒花と会いたい……そう思ったところで緒花が!
BGMがミュートされる演出がいいです。世界が停止します。
光が当たっていなかった考ちゃんの顔に光が差し込みます。
次回は考ちゃん×緒花の最大の見せ場が!
最終的には緒花×考ちゃんのカップリングになると主張してきたのですがその願いが叶いそうです。
本屋の女、波子の出番があるのかどうかが気になりますが。
脚本は西村ジュンジさん。今回の主役は考ちゃんということで、微妙な少年の心を描いてくれていました。こういうところはマリーでも書けないところだと思います。
次回は「ラスボスは四十万スイ」
緒花×考ちゃんだけでなく、喜翠荘の方でも動きがありそうです。
エンディングに見せてそれぞれの立ち位置が示されていました。
これからどうするのか、どこに住むのかといろいろなことを決めなければいけない緒花。
それに加えて考ちゃんのことが。これまで迷うことなく決めてきた緒花といえどもこの状況はシビアです。
みんちは目標が決まっているので、こんな時でもそれだけを見ています。
恋の悩みについては吹っ切り、料理人の目になっていました。
お弁当を作ってあげたりと、緒花と和解しようという気持ちを見せています。
お弁当にはみんちが嫌いなほうれん草と里芋が。作る時に味見しています。これも緒花に対する反省の気持ちなのでしょうか。
なこちはそんな中でも緒花の恋路を心配。
緒花の片思いに対する感動が続いています。
動く崇子さんと動かずに待つ若旦那との対比も面白かったです。
若女将としての崇子さんを認めることがじっと待つことに表れていました。
この感じだと旅館存続のために最後に若旦那が動きそうな予感がしますが。
「緒花は薄いコーヒーなんかじゃない」
予告でのこの言葉をどう使ってくるのか楽しみにしていたのですが、こういう意味だったとは。
場所は違っていても、11話のファミレスの時と同じものを二人が飲んでいるというのが面白いです。
最後のシーンでSchool Daysを思い出した人は多いのでは。
鮮血の結末エンドをネタにしたアニメ10話のこのシーンは緊張が走りました。
言葉様のカバンからは金属音が聞こえてくるし……
緒花が仕事をしているところを見たことがないという考ちゃんに、じゃあつきあいなさいという皐月さん。
これから喜翠荘に行ってまたもやすれ違いになるのではとやきもきしましたw
歩道橋で会えてよかったです。
11話では考ちゃんに肝心なことは何も言うことができず、逃げ出した緒花でしたが次回は……
コーラの炭酸の刺激に負けて紅茶で割っていた緒花ですが、次こそはコーラなんかに負けることなく向かい合って欲しいです。
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皐月は幸に振った男という接し方をしていました。
崇子はビジネスのプロです、緒花の詳しい事情を知らないとはいえ血縁者が女将候補に有利であることを十分知っています、それが皮肉とも取れる発言をした原因ですね。
一方の皐月は緒花が認める程の恋愛のプロです、遠恋は他の異性に情が移りやすく大変な忍耐力が必要であるのを知っています、振った前提で話をするのも仕方がないでしょう。
両名の大人に共通しているのは当人の気持ちを確認せず、それぞれのプロであるが故にレッテルが先行していることですね、言い換えればリアリストですね。
「ラスボスは四十万スイ」、最後までサブタイのセンスがブレませんでしたね、閉館エンドはドラマとしては後味悪いですが現実はそんな甘くない、さぁどうなることやら。
余談ですが密かに皐月×幸の薄い本に期待します、BBA結婚してくれぇ。
緒花と崇子は考え的に全くかみ合わなそうですが、喜翠荘を存続させるという共通点が二人を結びつけることになりそうですね。
一番女将に向いていそうなのは世間をよく知り、男女のことにも精通している皐月さんなのですが。
閉館を決意しているラスボスを心変わりさせるために皐月さんも動きそうですね。それができるのは皐月さんしかいないような気がします。
緒花と崇子さんはまだ力不足の感がありますが、ラスボスの心を動かす一因になりそうですね。