輪るピングドラム 第9話 「氷の世界」

「Hibari,Hikari,Himariの頭文字のH。それで3人だからトリプルH」
3人で運命共同体
池袋の水族館からスタート。冠葉にかかってくる電話と1話と同じ状況が。今日は陽毬デイか。
陽毬はペンギン3号を見ます。
そこにはペンギンの帽子を被った少年が。ここでも生存戦略がされているのか。
これは1話のカット。この家族と少年は明らかに別人だし。
この水族館は特別な場所なのか。
1話で会計時に陽毬がいなくなったのはペンギンを追いかけたからでした。
エレベーターには本来ない地下61階が。
そこは図書館に繋がっています。
中央図書館ということなので池袋にある豊島区立中央図書館か。
村上春樹のスプートニクの恋人のネタが。
陽毬の探している本は「かえるくん、東京を救う」これも村上春樹の本です。
「神の子どもたちはみな踊る」という95年の阪神大震災を扱った連作集です。
ということで95が。作中でかえるくんは2/18に東京で発生しようとしている大地震を阻止するためにみみずくんと地下で戦います。
今回の大きな謎。
返却日:3月20日
本日:10月15日
3/20は何度も登場しているカレーの日、苹果の誕生日です。
では10/15は。返却期間としては長すぎだし。
陽毬はかえるくんの本を見たことがあると。
それで本を探します。
村上春樹の本が。村上龍も。
かえるくん、東京を救うが収録されている「神の子どもたちは……」もありますが、スルーする陽毬。
アンダーグラウンドは95年の地下鉄サリン事件の被害者をインタビューしたドキュメンタリーです。
「かえるとはなんだったのか」に吹きました。カエルコーナーがある図書館って。
ペンギンを追いかけると怪しげなドアが。
絵を揃えれば扉が開くのか。上が夏芽のペンギン。下がいつものペンギンに見えます。
そこには膨大な数の本が。
カ行に歩いて行く陽毬。カ行が占める割合が半端ないです。
案の定、そこにはカエル君で始まる本が大量に。
ここで新キャラ登場!
男かよ……
中央図書館空の穴分室の司書でした。名前はサネトシ。
目が赤く、生存戦略状態の陽毬みたいです。
膨大な記憶と知識の海から探し出すと
3号が読んでいる本は「カエル君 東教授を救う」「カエル君 柳原医局員を救う」と白い巨塔のネタが。
サネトシが手に取ったのは「カエル君 Hトリオを救う」
これが陽毬が探している物語だと。
ここで回想。3年前、陽毬の小学生時代の話が。
アイドルオーディションに友達3人で応募することに。
扉の表示からするとこの時小学5年みたいです。
グループ名はHikari,Hibari,HimariでトリプルHに。
むしろKとBとMしか違わないということの方が気になりますが……
この話には続きが。本のタイトルは「カエル君 高倉陽毬を救う」
3人お揃いのリボンで応募するはずでしたが、売り切れていて別のリボンを買ってきた母。
しかし、それが許せず駄々をこねた結果、鏡で負傷する母。
割れた鏡を使っている高倉家ですから経済状態がわかります。
母の顔に傷が残るということを聞いて罪悪感を感じる陽毬。
翌日、約束のリボンを持ってこられなかった理由を伝える陽毬。
ビデオは二人で撮ってオーディションも二人で応募してと陽毬。
そこで陽毬のお母さんに元気になってもらおうと鯉捕獲作戦を。鯉の生き血って……
先生に捕まっても自分のせいだと陽毬を庇うヒバリとヒカリ。
美しい友情です。
しかし、話には続きが。
これも謎のシーン。
空を飛んでくる消しゴムが陽毬のランドセルに当たります。
窓は閉まっていたし、距離的に小学生が投げて届く距離ではありません。
「ペンギンはなまものです」って
「覚えてる。あれはわたしが最後に学校に行った日。二人にも会ったのもあれが最後だった」
オーディションには2人で応募して、DOUBLE Hとしてデビュー。
地下鉄の広告の女の子もこの二人ですね。
ということはエンディングで踊っているのは3人が揃ったトリプルHということか
あの日の事件によって陽毬の運命は大きく動いてしまいます。
台風の日の飛んできたガラスで怪我した父といい、母までガラス落ちてきたガラスで怪我をしているとは。
陽毬が持っているクッション。青、白、赤はトリプルHでのそれぞれの色。
それを大事にしているところを見ると「でももう過ぎたこと」と言うように二人の裏切り行為は気にしていまい見たいです。陽毬の中では「もう終わったこと」になっています。
TVでROCK OVER JAPANを歌っているのもダブルHです。
「言っただろ。ここには君が心の奥深くで真実読みたいと欲するお望みの一冊がある。まだ物語は終わったわけではない」
そこから取り出されるのは例の帽子。
その隣に「カエル君 再びHトリオを救う」という本があるのが気になります。
あの後二人には会っていないと陽毬は言っていたので、これは未来の話になるはずです。Hトリオ再結成があるのか。
「これは運命の花嫁に捧げる花冠」
「花嫁? わたしが? 誰の花嫁になるの?」
「多分、その答えは運命の至る場所にある」
「運命の至る場所? それはどこ?」
「君はその場所を知っているはずだけど。答えは君が元の世界に戻って僕を必要とした時に教えてあげよう。運命はどこへ至るのか。君は誰の花嫁なのか。それまでは……」
サネトシのキスを拒む陽毬。その手を離します。
その瞬間、ピングフォース PENGUIN FORCEのマークが剥がれて、Pingroup.incに。
キスを受け入れていたら陽毬はPENGUIN FORCEの陣営、夏芽の方のグループになっていたのでは。
それを拒むことにより夏芽サイドとは敵対するグループ(恐らく苹果&モモカが属するグループ)に。
そちらの陣営だとこっちの種類のペンギンが送られてくるようです。
キャタピラのローラーの文字が謎です。「ここどどもも」「こども」と書いているようですが
「こいつを忘れちゃダメだよ」
サネトシによって落とされるリンゴ。OPではリンゴを落としたのは右手でした。手袋もしていません。
苹果妄想劇場では多蕗は手袋をしていた記憶があるので、サネトシの陣営なのか。
リンゴを落とすのは「賽は投げられた」というカエサルの言葉、「運命の歯車は既に回ってしまった」というのを連想させます。リンゴは回りながら落ちて行きます。サイコロの1の赤い目がリンゴとこの空間での赤い目を……考えすぎかもしれませんが。
リンゴが落ちて行くところには「こどもブロイラー」が。
なるほど、キャタピラのローラーのマークはこれですね。
子どもが生まれるのを待っている。前回の感想で書いた輪廻転生説が正しいような気がしてきました。
ここで子どもとして産まれる順番を待っているのか。
「運命の果実を一緒に食べよう」
「選んでくれてありがとう」
「そうだ。わたしにはとても大切な人がいた。彼がわたしの運命の人だ」
この陽毬の運命の人が重要な謎になりそうです。
陽毬は渡す側ではなくもらう側でした。
晶馬と冠葉のどちらかがその相手のように見えますが、こどもブロイラーが転生する前の状態だとすると陽毬が産まれる前から決まっていた相手、前世のことが関係していた。または一度死んだ時にあの場所に来てそこで決まったのか。
子ども陽毬なので5話の9年前の台風の時の高熱が関係しているのか。
運命の相手は青い靴を履いているので晶馬の色です。
3号が持ってきた本は「カエル君 東京を救う」
東京で何か事件が起こるのか。地下鉄での例の事件か、それとも村上さんの本のように地震なのか。どちらもネタ的にやりにくいですが……
9話のタイトルは「氷の世界」
「氷の世界」といったらコレですよねw
伊空ヒバリとか歌田光莉とか歌手の名前が使われているので井上陽水の方かもしれませんが。
真面目に考えると死者の世界のことを指しているような気が。
北欧神話では氷と火から生命が始まったことに。
氷の世界にして死者の国であるニブルヘイムが登場します。
キャストで「夏芽マリオ」の名前が!
どうやらこれが陽毬の運命の人のようです。
夏芽の弟か兄ということですね。
サネトシが夏芽の肉親かと思っていたのですが。
これが夏芽マリオなのか。
あの夏芽とは全く似ていないですが。
かなり難解な内容です。謎が多くて今の時点ではわからないことが数多くあります。考察すべきことがたくさんあります。
興味深いのは1話の陽毬視点であるということです。
それで1話を見返しました。
「どんな犠牲でも払う。俺の命と引き替えでもいい。だから陽毬を……」
陽毬の余命が数ヶ月であることが告げられた後の冠葉の言葉。
水族館で冠葉にかかってくる電話。
これが命と引き替えにすることを確認するためのものだったのでは。
冠葉が戻ってきたら陽毬が倒れていたし。
「それが俺たちに課せられた罰だからさ」と語る冠葉。何かを知っている感じです。
生存戦略で「命の代償を頂くぞ」と変身陽毬が言った後に晶馬は放出。
冠葉から命のようなものが抜き取られていました。
「ああ、ようやく思い出したよ。俺とお前との繋がりを」
9話ラストでの冠葉の台詞。
台詞の相手は図書館の司書だと思うのですが。彼が電話の相手だったのか。自分の身に起きたことを理解したのでしょうか。
あの図書館は陽毬の記憶または遺伝子を保存しているところなのか。それとも転生させるためのシステムと関係があるのか。
陽毬が生きていることができているのは、あの分室に迷い込み、物語の続き、運命の至る場所を見たいと思ったから。そのことには陽毬の運命の相手が関係しています。
今の自分は望んでいた運命ではない。もう一度やりなおす(再びHトリオ)その代償が花嫁として自分を捧げることなのか。
こうなってくると関係者がいろいろと願いを叶えるために代償を支払っているような感じがします。それによって運命の輪が回っているのか。
陽毬編が進むことにつれていろいろと見えてきそうです。
料理雑誌にもダブルHが登場していました。陽毬はにこやかにそれを眺めていたので、本当に二人には悪感情を持っていないように見えるのですが。
なぜ二人は二人だけで申し込みデビューしたのか。その謎も示されてゆきそうです。
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