輪るピングドラム 第11話 「ようやく君は気づいたのさ」

「私は愛の勝利者、そしてあなたはわたしの獲物。私と釣り合うのはあなた。あなたに釣り合うのは私。この狩りは運命」
愛が止まらねえんだ
「この間のゲームは楽しんでもらえたかしら」
ハンターにしてストーカーの夏芽。
夏芽の運命の相手は冠葉。
モニターには回る赤い輪が。
子どもの時の約束が関係しているようですが。
冠葉の過去というとこれまでで登場したのは9年前の台風の日ですが。
回想は阿佐美の病室とスーパーの屋上。
彼女たちは狩人たる資格がないので記憶を消したと。
それは冠葉の秘密を守るためにしたことと。その秘密はいずれ世間に知られると。
「まさか、あそこから持ち出したのか?」
冠葉と夏芽は記憶を操作するボールのことについて知っています。
「あそこ」は電車で冠葉に封筒を渡す(恐らく親父)のいる組織のことだと思うのですが。
氷の上で待つペンギンの話が。
だれか一人飛び込めば、海に危険なアザラシがいるかどうかわかる。でも誰も自分が犠牲になりたくないから飛び込まないと。
「あそこはそういう所よ。わかっているでしょ」
意味深な夏芽の言葉。9話に出てきた「子どもブロイラー」が関係しているのか。
「私たちにも日記が必要なの。わかったでしょ」
冠葉の前にマリオが。夏芽もマリオの命を助けるために動いています。
「こんな形で16年前の呪いが実現するとはね」
夏芽も16年前、1995年と関係があるようです。
夏芽、冠葉&晶馬、苹果の産まれた時に何かがあったようですが。
それを認識しているということで、子どもブロイラーでの生まれ変わり(輪廻)が関係していると。
夏芽が手に入れていた日記。これは前半部分です。
ここで疑問点が。
8話でバイクの人が持っていったのは後半部分でした。鍵を握っているのは後半部分のようです。
10話で苹果が病院から落とし回収されたのがこの前半部分です。
てっきりバイクの人が夏芽、病院から回収したのがゆりだと思っていましたが。
バイクの人は誰なのか? 日記を回収したのは? 夏芽は冠葉と一緒にいたので回収担当がいたことになりますが。(冠葉にメールを送っているのもその人物か)
新宿御苑の表示の後に苹果と晶馬のシーンが。御苑というと学校絡みか。
2号には電子レンジ機能があることが明らかにw 空中浮遊もできますw これも95ネタ絡みなのか
「きっとこれは運命を諦めようとしたわたしへの罰なんだわ」
運命通りに物事を進めるよりも晶馬を助けることを優先してしまった苹果。
でも記憶している内容でプロジェクトMを日記無しで再開させることに。
「モモカはわたし。それが運命なの」
「おかしいよ! 君は君、ほかの誰でもないじゃないか」
晶馬の協力を失った苹果は再び怪しげな力に頼ります。
今度は「ヒメホマレガエル」
このカエルも16年に一度だけ地上に現れます。前回は1995年になるのでこれも95に関係があるのか。図書館のカエルくんとは。
その効果は絶大でした。
多蕗は苹果ちゃんラブに。
しかし、結ばれる直前になって涙する苹果。
多蕗はモモカにとっての運命の相手、苹果の運命の相手ではないことに気がついてしまいます。
そこにゆり登場。
苹果の略奪愛宣言をあっさり認めるゆり。大人の余裕です。
ゆりの言葉で自分が本当に好きなのは晶馬であることに気付く苹果。
晶馬にとっての仲直りのしるしであるロールキャベツで苹果と仲直りしようと。
でも拒絶されます。
多蕗が好きだと自分を信じ込ませていた苹果ですが、晶馬の存在によって運命が狂うことに。
「僕は……君の何なんだろう」
ここで生存戦略が。
カレーの日はモモカの月命日に好物だったカレーを家族で食べること。
「16年前のその日、姉は亡くなった。そして同じ日にわたし、苹果が産まれた」
「わたしの姉、モモカはあの事件の犠牲者なの。だからわかるでしょ。姉の死と同じ日に産まれたわたしはモモカの生まれ変わりなの」
「そもそも16年前のその日、君の運命を狂わせたのは僕なんだから……」
「産まれたんだ。その日、僕と兄貴が産まれた。そして僕たちのせいで君のお姉さんは亡くなった」
「だから君のお姉さんが死んだのは僕たちのせいなんだ」
「そうさ、すべて僕たちのせいなんだ。君の運命を狂わせたのは僕たちだ。これは僕たちの罪で君と僕は……」
最後に大きな動きが。いろいろと真実が明らかになってゆきます。
16年前の出来事が物語の中心にあるようです。
OPに登場する95という数字は16年前の1995年を指しているようです。
1995/3/20というと地下鉄サリン事件。丸ノ内線が舞台になっていました。
さすがにサリンやオウムの名前は出さないと思うのですが、あの事件をモチーフとして使うのか。
晶馬も冠葉も思い出し方が唐突な気が。
重要なことをあっさりと思い出していましたが……
6,8話で考察したように、モモカの死は1994年のような気がするのですが。
苹果の認識が間違っているのか、それとも両親が苹果に偽りの情報を与えているのか。
まだモモカの死、苹果達の生誕のことが詳しく説明されていないので、この点に関しては保留にしておきます。
16年前にあるきっかけ、事件が起きて生まれ変わりがスタート。それに巻き込まれる形になったのがモモカか。
崖の上から飛び込む最初のペンギンになったのが冠葉と晶馬。これによって何らかのプログラムが実行されることになったのか。
でもそのプログラムには何らかの問題が生じるように。その影響を受けたのが陽毬とマリオの世代なのか。
僕たちという言葉が繰り返されていたように、晶馬と冠葉が双子として産まれてきたのも何か意味がありそうです。
晶馬が産まれた時のことを記憶しているということは、両親が深くその事件に関わっているか、前世の記憶が関係しているのか。
苹果母が高倉という名前に反応していたように、16年前のことに両親が関係していた可能性が高いです。
9年前の台風の日に家族が普通に暮らしていたことを考えると、当時は人の目につくような事件ではなかったのか。
夏芽は「その秘密はいずれ世間に知られる」と言っていました。関係者しか知らないことなのか。
3年前のあの日から陽毬が学校に行っていないことと関係はあるのか。夏芽のことからするとまだ秘密は明らかになっていないようなのですが。
封筒を渡している組織は事件と秘密に深く関わっている感じです。
今回はホラー的な演出が面白かったです。
多蕗がおかしくなったのも、あの記憶操作と関係がありそうです。
これまで明るい描写だった生存空間が、電車の中で闇と血を連想させる黒と赤になっていたのは素晴らしい演出です。今後、暗くて思い展開になることが示唆されています。
PVでも罪のことが言われていた気がしますが、その罪が何なのか楽しみです。
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