Fate/Zero 第1話 「英霊召喚」&第2話 「偽りの戦端」

「問おう、あなたがわたしのマスターか?」
Fate/stay nightプレイ済みなのでネタバレ注意です
今期アニメの中では一番面白い作品です。
作画も非常に良いですし、ストーリーに引き込まれます。
stay nightはギャルゲーだけあって主人公の一人称で展開、恋愛面やヒロインを強調させる必要がありましたが、Zeroではマスターもサーバントも野郎ばかり、脚本も虚淵さんだけあってダークな味付けがされています。主人公視点ではなく各陣営視点という感じでそれぞれの陣営の願いや立場といった切り口で物語を見れるので、stay nightの主人公が苦手だったわたしでも楽しめています。
Fateはstay nightをコンプしているので、聖杯戦争や、Zeroの10年前の戦いについても大体理解しています。
stay nightは3つのシナリオに分かれていて、最初のFateは主人公であるマスター(切嗣が養子にした少年)とサーヴァンとであるセイバーとの関係がメインで恋愛色も強いです。アニメはこのルートがメインになっています。
2番目のシナリオ、Unlimited Blade Worksは厨二バトル全開です。聖杯を手に入れるための戦いにメインが置かれていて、一番人気があるシナリオです。映画版がこのルートです。
最後のシナリオがHeavens Feelで、聖杯がメインになっています。一般的には人気がないシナリオなのですが、わたしは一番好きで高く評価しています。今回のZeroを理解するという点でも重要なルートになっています。
60年に一度、冬木で行われる聖杯戦争のために魔術師の各陣営は準備を始めています。
物語は魔術師の御三家からスタートしてゆきます。
聖杯とは何かと多くの人が疑問に感じそうですが、Fateでの聖杯は一種の魔術のようなもので、冬木にある霊脈を利用し、そこに召還した英霊のパワーを使うことによって強力な魔術を発動させ、願いを叶えるようなものです。
霊脈がたまるまでに時間がかかるので60年に1度の戦いになっています。(Zeroではそのエネルギーが使用されなかったので、10年後に聖杯戦争が始まっています)
戦争をしなくても聖杯を発動させることはできるのですが、誰の願いを叶えるのかという権利を得るために戦うことに。それで敗れたサーバントの魔力をためるための器のようなものも用意されています。
英霊を召還しやすくするために、セイバーなどのクラスが設けられています。
この仕組みを作ったのが御三家、アインツベルン、遠坂、間桐です。聖杯戦争の仕組みについても熟知しているため、強力なサーバント、クラス(セイバー、アーチャー、ランサー)を呼び出すことができています。今回のキャスターのように聖遺物がなくても召還することができますが、その場合、マスターと波長が近い英霊が呼び出されることになります。
プレイしたのはだいぶ前なので忘れている点、間違っているところもあるかもしれませんが、このような内容のストーリーです。
よくわかる聖杯戦争
公式ページのこの説明も助けになります。
御三家
アインツベルン家:
衛宮 切嗣はアインツベルンに聖杯戦争に勝つために婿養子として迎え入れられています。
アインツベルンは戦闘に特化した魔術ではないので。ヒーリング系だったはずです。
8年前に生まれたイリヤ。
「アイリ、僕は君を死なせることになる」
stay nightでのイリヤの役割を知っているとこの言葉の意味がわかります。
戦いを終わらせること、世界を救うことが切嗣の願いです。
遠坂家:
遠坂 時臣は言峰 綺礼を味方につけようとしています。監督役である綺礼の父も抱き込んでいます。
「根源への到達」の悲願のために聖杯を求めています。
綺礼とは聖杯戦争で表向きは敵対しながらも裏で繋がり同盟を組むことに。
そんなに簡単に抱き込める相手ではないのですが……
炎属性の魔術で宝石も使用します。
間桐家:
遠坂凜の妹、桜は間桐家へ養子に。
それに責任を感じた雁夜は魔術師の世界に背を背けていましたが桜を救うために参戦を決意。
水属性だったはず。そのため遠坂の血を引く桜には合いません。
それ以外の陣営としてアーチボルト。
時計塔の講師。魔術師の名門であることを誇りに。
その態度に反発するウェイバー。3代しか続いていない歴史の浅い魔術師。
アーチボルトの元に届いた聖遺物を横取りして参戦。
ウェイバーは説明役ですね。聖杯戦争に関しては何も知らない人という立場です。
最初に登場した英霊は「ハサン」。アサシンのクラス。綺礼のサーバントです。
綺礼は「魔術師殺し」の異名を持つ切嗣に興味を抱きます。
stay nightを知っているとここで違和感を感じるのですが……
切嗣のサーバントはアーサー王。最強のサーバントを召還するための聖遺物が。
切嗣的にはアサシンやキャスターの方が戦い易いようですが。マスター自体が戦闘力が高いという訳か。
ちびっ子凜が可愛い!
ちびっ子桜!
この時にはもう髪の色が変わっているのか……
雁夜おじさんと桜との関係が実に良いのですが、絶対幸せな結果にはならないんだろうな。
雁夜は魔術師としての日々が浅いということでサーバントには凶化の属性をつけると。バーサーカーですね。マスターに負担がかかるのですが……
ウェイバーが召還した英霊。
なんだかやたらと強そうです。聖遺物が強力だったということですね。
雁夜が召還した英霊。
黒い霧に包まれています。これは宝具(各英霊が持つ武器。必殺技や特殊効果を発動。その他にもクラスによる技能があったりします)によるものなのか。
遠坂が召還した英霊。
stay nightでも登場したあの人です。もうすでに勝った気持ちでいるのもわかります。
切嗣が召還したのはstay nightでおなじみのこの人。
今回はちゃんとした魔術師がマスターなので本来のスペックを発揮できるのか。それでも腹ぺこなのか。
召還の際に使用した聖遺物はstay nightでも重要な役割を。
ウェイバーのサーヴァンとはライダーでした。
その正体は征服王イスカンダル。やたらと剛胆です。マスターよりも偉そうです。
この戦車が宝具か。戦闘力は相当高そうです。セイバーやアーチャーとも対等に戦えるかも。
2話ではイリヤは幼女に成長しています。ちゃんと親子しているし。
この頃は無邪気で可愛いですね。
もしかしてZeroでは女の子のサーヴァンとはセイバーだけなのか。
stay nightプレイ時、てっきり正体はジャンヌ・ダルクだと思い込んでいました。
戦国武将や三国史の武将が女性のゲームがあるくらいなのでアーサー王が女性でも問題なしです。
サーヴァンとの正体は弱点を知られることにもなるので秘密にされていたのですが、Zeroは各陣営サイドの視点で描いているので早い段階から正体が明らかになっています。
ここで初めて登場する陣営が。
殺人鬼です!! 子供を誘拐しているし。
どうやら先祖が魔術師だったようで、古文書に従って悪魔を呼び出そうとします。
そこで召還されたのがこのサーヴァント。キャスターです。
あの本が宝具なのか。クトゥルフなんとかと呪文を。
誘拐されていた少年を解放するキャスター。
助かった……と安堵する少年。
しかし、次の瞬間、触手がによって食われてしまいます。
クトゥルフ神話系の化け物をあのときに召還していたわけですね。最初から助けるつもりはなかったわけです。
追記:
キャスターのモデルについてはこんな逸話が。
ある時彼は、部下達が子どもの首を絞めているところに現れ、「悪いやつら」から子どもを解放し抱きかかえてあげる。
「私が君の命を助け、無事に家に帰してあげる」
と言い、喜んで彼に抱きついている間に、彼はその後ろからそっと短剣をその首に突き立てたという。
http://www.uraken.net/rekishi/reki-sekai017a.html
「恐怖というものには鮮度があります。おびえればおびえるほど感情は死んでゆくものなのです。真の意味の恐怖とは静的な状態ではなく変化の動体、希望が絶望へとその切り替わる瞬間のことをいう」
キャスター最高です。名前は青ひげだと。
殺人鬼がCOOL!! 最高だ!! と叫ぶのもわかります。超クールです。
最後のサーヴァントが召還され聖杯戦争も開幕。
綺礼はサーバントを遠坂邸に向かわせます。抹殺命令を。
「たとえアーチャーと対決することになるとしても恐れることはない」
遠坂の魔術が込められた宝石によって作られた結界を難なく突破するアサシン。
この踊りながら交わすシーンが最高に面白いです。
だがアーチャーによって瞬殺。
これがアーチャーの宝具。最強の攻撃力を誇ります。
「恐れることはない」というのは最初から捨て駒として使うということですね。
表面上は遠坂と対立する必要があるのであえて特攻したということか。
死んだと思わせて裏で暗躍しそうです。
次回は「冬木の地」
聖杯戦争が本格的にスタートすることになりそうです。
まだ未登場の陣営になるランサーがついに登場か。マスターはアーチボルトのようですが。
面白いです。stay nightは自分にはそれほど合わなかったのですがZeroには引き込まれます。
各陣営がどのように戦ってゆくのかが楽しみです。
グロやダークなところもしっかりと描いてくれているので見応えがあります。
注目する陣営は雁夜のバーサーカーです。
かなり悲惨な末路になると思うのですが、それをしっかりと描いてくれそうです。
マスターは貧弱そうですがサーバントは強力みたいです。その力に耐えられるといいのですが……
そしてセイバーはしっかりと活躍してくれるのか。格好いいところを見せてほしいです。ヒロイン的な扱いになるのか。
そして、ダークな登場人物、キャスター陣営に注目です。ここまでの悪をしっかりと描いてくれるとは。
この二人はわかりやすい悪ですが、綺礼の秘めている部分をどう表現してくるのかにも注目です。
忙しさのせいで今期はあまり更新できないのですが、Fate/Zeroだけは頑張ろうかなと思っているところです。
ここまでで面白いと思った他の今期アニメはちはやふる」です。
原作ファンというか末次さんのファンなのでブログを開始した当初に原作の感想を書いた記憶があります。
原作が好きなだけにアニメで裏切られるのが怖かったのですが、十分に納得できる出来です。
「はがない」「ベン・トー」も面白いので感想も書きたいのですが……
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