Another 第3話 「Bone work -骨組-」

「人形はね虚ろなの……それは死にも通じる虚ろ。虚ろなものたちはそれを何かで埋めようとしたがる」
今日も鳴ちゃんが厨二で可愛い
「わたしの左目は人形の目なの。見えなくてもいいものが見えたりするから普段は隠してる」
ついに明かされる鳴の眼帯の下にあるもの。
オッドアイみたいで素敵です。右目が赤で左目が緑ということでローゼンメイデンの翠星石と同じです。主題歌繋がりもあったし。
ここは霧果の工房。人形を作っている人です。
看護婦の水野さんから亡くなったのがミサキだかマサキだかという名前だと教えてもらったので、鳴にお姉さんか妹さんがいるかどうか尋ねますが、首を振って否定する鳴。
「聞きたいこと他にもあるんでしょ」
素晴らしい太腿です。
「近寄らない方がいいと言ったのに……何も知らないのね」
鳴から語られる昔話。
それは26年前の三年三組の話。
「ある生徒がいたの。勉強も運動もできて誰にでも優しくって先生にも生徒にもとっても好かれていた。ところがね、三年に上がってすぐその子が死んでしまったの。家族が乗っていた飛行機が墜落してって話だけど、他にも色んな説がある……それでねクラスのみんなはものすごいショックを受けたわけ……そんな中でふと誰かが言い出したの。『アイツは死んでなんかいない』って。その子が使っていた机を指さして『ほら、アイツはそこにいる。生きてちゃんとそこにいるだろう』って。そうしたらね、同じように言い始める子が出始めたの……それが連鎖反応みたいにクラス全体に広がっていって。誰も信じたくなかった。受け入れたくなかったのね。残酷な現実を。気持ちはわからないでもないでしょ。結局クラスの全員はその後も『その子は生きている』というフリをし続けたの。担任の先生も協力してね。『確かにアイツは生きている。だからこれからもみんな一緒に頑張ってみんな一緒に卒業の日を迎えよう』って。
……それでね卒業式の後、教室で記念写真を撮ったの。……ところができあがった記念写真を見てみんなは気づいたの。写真の隅っこにいるはずのないその子の姿が写っていたの。死人みたいな青白い顔で。……その子、死んだ生徒ね、『ミサキ』っていう名前だったの」
「この話にはまだ続きがあるの……」
そこにおばあちゃんからの電話が。話の続きを聞きそびれてしまいます。
「その手があったか!」
今回の追加シーンも赤沢さん絡み。
進路の話から、恒一が東京の高校に進学するという話を聞いての台詞です。
赤沢さんは東京の私立に行こうかなと。
一見、恒一を追いかけて東京に行こうとしているように見えますが……これはフラグなのか。
「榊原くん、傘持ってきていないんですか?」
いつの間にか雨が降ってきています。
予告から想像がついていましたが、ついにこの時が来たのか……
「それじゃあ……一緒に帰りませんか?」
これもフラグに見えますが……
桜木さんと修学旅行の話に。夜見北は二年の秋と決まっていると。昔は三年の春だったようですが。
「あのさ、桜木さん。見崎さんてどういう子なの?」
「ダメなんです……三組では言ってはダメなんです!」
通りがかる勅使河原に26年前の三年三組のことを尋ねますがフリーズする勅使河原。
この話題はタブーでした。
「最初の年だけですか……」
鳴から聞いたことを話すと。意味ありげな台詞を桜木さんが。
そこに三神先生が通りかかりますが、今は様子を見ようと詳しいことは教えてくれません。
このシーンで九官鳥や恒一がいま住んでいる家のカットが入るし。
この一連のシーンもアニメオリジナルではないでしょうか。
お母さんが中学三年だったときに何組だったか覚えているかを怜子さんに尋ねる恒一。
覚えていないという怜子さんですが、26年前の話をすると誤魔化そうとします。
「物事には知るタイミングというものがあるから……理津子姉さんは三組よ」
恒一のお母さんも同じ三年三組でした。
翌日、学校で鳴の姿を見つけて屋上に行く恒一。
そこに勅使河原からの電話が。
「赤沢の奴なんか今にも爆発しそうだし」
「いいか榊、いない者の相手をするのはよせ!」
「昨日言っていた26年前の話、来月になったら教えてあげるよ。とにかく今月いっぱいは!」
意味深な内容です。
夜には水野さんからの電話が。日付は1998/5/22/21:08
例の亡くなった女の子の名前は「ミサキ」だと。漢字は「未咲」。これは名前で姓は「藤岡」。
ミサキは名前でした。見崎鳴とは関係内容に思えます。
看護婦の水野さんの弟も試験前で必死に勉強中と。
恒一が読んでいる本。
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そして5/26(火)。試験中です。

試験中なのに教室からいなくなっている鳴。
それで恒一も試験中なのに廊下に出ます。

廊下で鳴と話を。
鳴は試験中でも廊下に出ても大丈夫だと。
藤岡美咲のことを鳴に尋ねます。
「美咲はわたしの従姉妹よ」
昔はもっと繋がっていたと。
途中で打ち切られた26年前のあの話について尋ねます。

「……いない者だから」
この学校で感じる違和感を質問するとそう答える鳴。

「みんなにはわたしのこと、見えてないの」
「見えているのはあなただけ、榊原くん……だとしたら」
そこに三年三組に駆けつけてくる先生が。
教室に向かって何かを言うとすぐに出てくる桜木さん。


何かを見て驚く桜木さん。その視線の先にあるのは鳴と恒一です。
それで慌てて方向転換します。

階段を駆け下りますが足を滑らす桜木さん……

転げ落ちた先に傘のとがった先端が……
首を貫通しています。
次回は「Put Flesh-輪郭-」
ついに犠牲者が出るという衝撃の展開に!
原作期読者として展開はわかっていましたが、映像で見るとショッキングです……
ホラー感たっぷりの演出をしてくれていました。桜木さんが感じている恐怖を上手く演出してくれていました。
何かがおかしい三年三組。
どうやら26年前のこと、例の「ミサキ」に関する事件が関係しているようですが。
恒一のお母さんも三年三組です。
このクラスは曰く付きのようです。
その三年三組に在籍している恒一。
クラスの雰囲気は異常ですが、それには鳴が関係しているようです。
でも、そのわけについては説明してくれません。
なぜか鳴を「いない者」として扱うクラスメイト。
すべては来月になったら説明すると。
桜木さんの事件が起きたのは4/26。もうすぐ来月です。
来月になるとどうなるのか……
ホラー感たっぷりでした。
鳴は何者なのか。テスト中でもまるで気にせずに教室の外に出ています。だれもそのことを気に掛けません。鳴のことを気に掛けているのは恒一だけです。26年前と同じく写ってはいけない生徒のように見えます。
26年前と同じくクラスに死者が出てしまいます。
このことがクラスメイトたち、そして恒一と鳴にどんな影響を与えるのか。
今日のポイント:
メイの言う「見えなくてもいいもの」とは。義眼なのになぜ「見える」のか。
病院で亡くなったという「ミサキ」だか「マサキ」は鳴とは関係ないのか。
わたしに近寄らない方がいいと鳴が言うのは。
この話の続きとは。
なぜ修学旅行の時期が変更になったのか。
赤沢が爆発しそうなのは。
「いない者の相手をするのはよせ」とは。
なぜ鳴のことがみんなには見えていないのか。榊原くんにだけ見えているとは。
なぜ来月になったら26年前のことを教えてくれるのか。
なぜ桜木さんは鳴と恒一を見て逃げたのか。
鳴は死者なのか。
今回死者が出たことは26年前と関係があるのか。
タイトルに骨組みとあるように全体像、Anotherがどういう話なのかが見えてきます。
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