Junk Head な奴ら坂道のアポロン　第6話「ユー・ドント・ノウ・ホアット・ラブ・イズ」

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坂道のアポロン　第6話「ユー・ドント・ノウ・ホアット・ラブ・イズ」

Keith Jarrett: You Don't Know What Love Is

Brad Mehldau: My Favorite Things

6話のタイトルは「マイ・フェイバリット・シングス」と発表されていたのですが，「ユー・ドント・ノウ・ホアット・ラブ・イズ」に変更されていました。

You Don't Know What Love Is（あなたは恋を知らない）は様々なジャズミュージシャンが取り上げていますが，ここではキース・ジャレットを。ビル・エバンス以降では最も重要なジャズピアニストであり，ビル・エバンスの流れをくんでいます。

My Favorite Things（私のお気に入り）はスタンダードナンバーとして有名です。ブラッド・メルドーは今ナンバーワンのジャズピアニストです。数十年に一人ぐらいの逸材です。

二人ともソロもトリオも素晴らしいアルバムがたくさん出ているのでジャズに興味を持った方にはお勧めです。

薫は二年になっても律子と同じクラス。でも千太郎とは違うクラスに。

百合花のところに行くのを止めようとする薫。
淳兄のアパートで百合花の手紙を見てしまったのと律子のためにそうしているようですが。このままキューピッド役のポジションになるのか。
千太郎の喧嘩での外面の傷と薫の内面の傷が対比されています。

百合花の絵……
月桂樹の枝が描かれているので，アポロンとダフネーとの神話をモチーフにしています。
この神話からすると，千太郎は失恋することになるのか……

誰かの家に転がり込んでいるみたい……と淳兄に女性の影がということをほのめかす薫。
律ちゃんと千太郎のために動いています。
追加された涙は百合花の心境を表していますが，アポロンの涙となることで，千太郎の失恋が示唆されています。

新キャラ登場！
アポロンとダフネーの神話を語ってくれます。
松岡星児，美術部です。千太郎と同じクラスでした。

教室に聞こえてくるブラバンの曲が，マイ・フェイヴァリット・シングス。
りっちゃんの好きな曲です。
映画を見逃してしまった律ちゃん。「何で見逃したんだろう。いつまでも見られると思っていたんだろうか」と言うのですが，これには千太郎のことを含んでいますね。

律ちゃんの好きな曲ということでさっそく演奏する薫。
「やめよう，俺にはもう……」と演奏を途中で止めてしまいます。律ちゃんを諦めモードに。

千太郎と星児が仲良く話しているのを見て疎外感を感じる薫。

千太郎の恋のために一生懸命になっているのに，千太郎は星児と仲良くするという薫の嫉妬が。
これまでの転校経験から，友達を失うことを恐れているからなのですが……

星児からのビートルズのレコードも裏切り，浮気と見てしまいます。

貧乏で兄弟がたくさん，家の中で疎外感を感じていると星児との共通点を知る千太郎。
ヘンな奴と見ていた認識が少し変化します。

ギターも弾けたのか！多趣味です。
弾いたのはベンチャーズ。ギターはフェンダー・ジャガーです。

フェンダー・ジャガーといえばカート・コバーンですが，ベンチャーズも使っていたのか。フェンダーの最上位機種です。

海に誘われるものの，世話係としてということを聞いて落ち込む律ちゃん。

星児も乱入。ポニテ律ちゃん！
馬刀貝は初めて見ました。

ビートルズのレコードを聴き，星児のバンドも手伝うという千太郎を裏切りと見てしまう薫。
貝をぶちまけて一人で帰ってしまうし……

離れて行く前に自分から離れてしまう薫。
これまでの転校経験が関係していました。

千太郎と出会ってからは自分が人とは上手くやっていけないことを忘れていた薫。
せっかくできた友達なのにそれを自分から台無しにしてしまいます。
女性関係だけでなく友達関係も不器用です。

千太郎と違って内向的な性格なため悩み事をため込んで爆発させてしまいますが，そんな薫の内面を理解している千太郎なのですぐに仲直りはできるとは思うのですが……

次回は「ナウズ・ザ・タイム」
チャーリー･パーカーですね。バンド編か。今がその時という意味です。

6話のタイトル変更は何のためだったんだろう。
You Don't Know What Love Is は使われていなかったし，恋を知らないのが誰なのかもはっきりしていなかったし。
My Favorite Things のままでも良かった気が。