Junk Head な奴ら TARI TARI　第2話「集まったりあがいたり」

TARI TARI　第2話「集まったりあがいたり」

「よし，一曲歌って帰りますか」

駅前で出会った5人。
田中はウィーンの案内，女子三人は紗羽の家へ。

紗羽のお母さんから「お友達？」と聞かれた時，和奏は頬を染めてから頷いていました。
友達と見られていることを嬉しく思っています。

それにしてもお母さんがかっこよくて若い。和奏の母はキーマンになっているようなので，それぞれの母のことも描かれそうです。

「よ～しサブレ，しっかり食べて大きくなれよ」
「お前もな」
「なん…だと？」
「なんで？」
「飼ってるの」

この会話の流れが最高です。
3人のうち2人は気心が知れているけど，1人はまだそうではないという関係をよく表しています。
サブレは鎌倉名物の鳩サブレーからとられているのか。親戚が働いていたのでよく貰いました。

来夏の昨年の失敗はネットにアップされていました。
紗羽のOSは7ですね。生臭坊主の父のPCはXPに見えました。

来夏は発表会で緊張しすぎて歌えなくなり，音を外してしまいます。
声が出ないのにそれでも歌おうとする来夏を評価している紗羽。
これを最後にしたくなくて特訓してきているので和奏に形だけでもいいから名前だけ貸してとお願いします。
駅前で歌っていたのはメンタル強化のためだったのか。

校長の外見は突っ込みどころが。
音叉の基準となるAの音に気持ちをチューニングさせて落ち着かせるというのが音楽科らしいです。PCの画面にはソリティアが。
最初は渋りますが，和奏の名前を見つけて許可を。
OPでは和奏の母もここの生徒であったことが示されていたので，母のことを知っているようです。和奏自身もかなり高評価されているのか。

「ケーキ二つ！！」
ケーキで和奏を買収。千反田みたいな迫り方でした。
「一つでいいよ」という和奏の言葉にもう来夏のことを友達として見ていることが表れています。

来夏が気に入るのは「心の旋律」
手書きの楽譜ということでここの生徒が作曲したようです。
弾いていて母のことを思い出したことから和奏の母が作曲したようです。
来夏が好きなコンドルクインズの曲とも似ていると。何かの繋がりがありそうです。

心の旋律を歌うことを許可しない教頭。
どうやら和奏の母のことが関係しているようです。
名前が消されているのも何かあったようです。

「楽しむことと楽しませること，その両立あなたに出来はしません」
教頭は毎回意味深な台詞を。

こうしてみると来夏の小ささが（色んな意味で）。弟も小さいですね。ショタ枠か。

校長が行方不明で発表会の場所に向かえなくなる合唱部。
声楽部とはバスの格差も

「ケーキ二つね」
リハーサルには楽譜の読める人が必要なので，和奏に行ってもらうことに。
急なお願いでも前に来夏が持ち出したケーキで手を打とうとするのは気を遣わせないための気遣いに見えます。

高橋先生を捜して産婦人科に。この羞恥プレイがイイです。

何とか会場に到着しても弟たちは渋滞に巻き込まれてまだ来ていません。

もう帰る……という来夏に活を入れる紗羽。
「あんた，これだけの人巻き込んでおいて名にもしないで帰る気？！悔いはないの？！もう次はないんだよ！！」
「そうだった。去年の恥ちゃんと上書きしてこなきゃ」

「歌ってなんぼだ，恥かいたっていい，いけるとこまで行こう」
その二人の姿に共感する和奏。自分の歌う意味も思い出しているようです。

ステージ上でも昨年の失敗から足が震えナーバスになる来夏ですが，
紗羽の励ましと伴奏を買って出る和奏の存在から勇気を貰うことができていました。

（ケーキ三つね）
こいつ直接脳内に……！

二人だけでも素晴らしい歌声が。
声楽部のピアノ担当の子が譜めくりしてくれていました。
そのままEDに入る演出だったのでEDは何パターンもありそうです。

次回は「振ったり出会ったり」
水着回です！田中編になるのか。歌う機会がまた開けてきそうです。

部活＋青春＋友情の凄くいい話でした。発表会で歌うところは感涙ものです。
二人だけでステージに向かう姿が格好よすぎです。

1，2話セットで1つの話になるようにしているとPAのブログに書かれていましたが，来夏の合唱部を作り発表会で歌うという目標を2話で達成するスピード展開でした。
（今回のラストで和奏が仲間になり，発表会は5人揃ってからのもっと先の話だと思っていました）

タイトルの「集まったり」ですが，部員はあっさり集まり合唱部もスタートし発表会に出られることも決まり，とんとん拍子に物事が上手く展開してゆきますが，肝心の発表会に集まるというところで「転」のトラブルが発声し，諦めそうになるのですが，「結」の部分での「あがいたり」の描き方が胸を打ちます。

来夏は足をバタバタさせる描写が多かったので，これがあがいたりを示していたように見えました。
冒頭のMPを削りそうな不思議な踊りもあがいたりを示していたのかもしれません。

まずはEDで一緒に歌っている来夏と紗羽の友情を最初に描いたという感じです。
これを最初に見せたことは，やがて5人がこのような信頼し助け合うことができる仲間になってゆくことを示しているのではないでしょうか。

今の段階での話の噛み合わなさが面白いです。
この後，紗羽に引っ張られて来夏がアイスクリームのクリームを落とすのも面白いです。（氷菓11.5話でのソフトクリームを思い出します）

最初の5人が集まるところといい馬の前での話といいそれぞれが好きなことを勝手に話している感じです。
まだこのメンバーたちがバラバラであることを示しています。
これから合唱部として一つの旋律をどのように奏でてゆくのかその過程に注目です。

そういうバラバラ感と和奏への気の使い方を見せているだけに，来夏と紗羽の信頼関係が引き立ちます。
来夏が歌えるように雨の中を走り回り，叱咤激励して二人だけの合唱という無駄なあがきにも思えるようなステージに一緒に立ってくれます。
2話では紗羽の矢はまっすぐに的に刺さっていました。目標に向かって迷いが無くまっすぐに進むことを示していました。目標に向かってまっすぐに導く役割なのか。
PAなので乗り物が出てくると事故シーンがよぎってしまいます。

その二人の関係と来夏の音楽に対する姿勢を見て和奏は心惹かれるようになっていました。
この二人は普通科に来て最初にできた友達なようなものです。
音楽を捨てるつもりで普通科に来たようですがこの二人に出会うことによって再び音楽に関わるきっかけを作ることができていました。

和奏加入フラグが立っていたのでどのようにして仲間に加わるのか楽しみです。

追記：

よく見ると楽譜には「まひる」と書かれています。
まひるは和奏の母の名前です。なんで名前を消したのが気になりますが。
アバンでのコンドルクインズの曲と心の旋律が似ているのも意味がありそうです。

TARI TARI 舞台探訪恥ずかしいいいいい！！！の坂道など1話放送分
ここの舞台情報が参考になりました。絶叫オフが開かれるのか。