米澤穂信 「夏期限定トロピカルパフェ事件」 感想
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「その日から,ぼくはパフェだけは,食べられなくなった」
「夏期限定トロピカルパフェ事件」は小市民シリーズ2作目。米澤さんにとって7作目の作品,犬はどこだとボトルネックの間になります。
マンガ版は春季限定いちごタルト事件と作画担当が変わっています。
絵的には春期の方が好きですが夏期の方が小佐内さんの幼さが出ています。
これは傑作です!!
前作の春季限定いちごタルト事件は古典部シリーズと似た感じて,日常ミステリー,ラノベ系の作風というイメージが強かったのですが,今作は違います。前作は羊の着ぐるみを着用していたようなものです。
ミステリーとしてのスタイルも非常に面白いです。計算され凝った設定が使われているのですが,終盤の破壊力が凄いです。ミステリーとしてもドラマとしてもかなりの高水準です。
犬はどこだもボトルネックも傑作であり,米澤さんらしいほろ苦い後味を残してくれるのですが,今作でのビターな味付けは強烈です。
ネタバレありの感想なので残りは追記で:
春季限定いちごタルト事件を読んだときは古典部シリーズと同じような方向性の作風,学園青春系ミステリーのシリーズになると思っていたのですが,続く巻でこんな味付けをしてくるとは…………米澤穂信,恐ろしい子です。脱帽です。
前作は短編集のようなもので,色々なミステリーの手法を使いながら,メインとなる自転車盗難事件を所々に絡めていたのですが,今作では一部が雑誌に短編として発表され,様々なミステリーの手法が使われているにもかかわらず,一つの長編としてストーリーが構成されています。
主人公を探偵役とする物語と見せながら,実は黒幕の物語であるというのが,前作とは違う作風であることを示しています。
倒叙ミステリーのように犯人役の視点で語られるミステリーはあるのですが,そうはしないで探偵役視点で進行させながらメインとなる物語が犯人役の視点である,そのことに探偵役が気がつくという展開がこの作品を非常に面白いものにしています。
序章となるのは「まるで綿菓子のよう」
季節は高校2年の7月。テスト準備期間中のお祭りの話で,小鳩くんが人混みを歩いているとキツネのお面を被った小佐内さんに遭遇します。(キツネの面は春季限定のマンガ版の表紙に描かれています)
小佐内さんといえば羊とオオカミなのですが,小鳩くんのキツネを被っています。
小佐内さんは顔を合わせたくない人がいるので,小鳩くんを文字通りの盾に使うというこれまで通りの互恵関係通りの行動です。
まもなく始まる夏休みに,「なんだか素敵な予感がしてるの!」と笑顔を見せる小佐内さん。
ラノベ系の作風のミステリーなら,夏休みの時期は甘酸っぱいイベントが乱立されるはずです。
小佐内さんと小鳩くんの間にも一夏の間にそのようなフラグが立つのか! とちょっぴり期待してしまうのですが,前作で見せた小佐内さんの真の姿や二人があくまでもお互いを利用しあう関係であることを思い出すとそう言う展開は期待できないのですが,高二の夏,Sweet16を越え青春真っ盛りの時期なら何がおきても不思議ではありません。若さに流されて熱い夏の夜を迎えてしまうのも自然な流れです。夏休みは誘惑で満ちています。
しかし,読み終えてからなぜ小佐内さんが笑顔だったのか,誰から隠れていたのか,それが素敵な予感に繋がるのはなぜだったのかということを考えると,そんな甘酸っぱい妄想は遙か彼方に飛んで行ってしまいます。小佐内さん……恐ろしい子です。
第一章「シャルロットは僕だけのもの」
小市民としての互恵関係は学園生活を円滑にするためのもの。学校関係者と会う機会が少なくなる夏休み中は協力し合う必要がなくなります。実際,昨年は休み中にほとんど顔を合わせる必要がありませんでした。
でも,今年はスイーツの食べ歩きをしようと誘ってくる小佐内さん。
夏休みも一緒に過ごしたいということでどうしてもラブ方面での進展を期待してしまいます。
小佐内さんはスイーツセレクションのリストを作り,洋菓子店の場所が記された地図も渡してきます。
二人でスイーツ巡りをしながら甘い展開に……を期待してしまうのが人の情です。夏の太陽はオオカミやキツネであろうと狂わせるものです。
でも終盤になるとそこには小佐内さんの深謀な計画があったことが…………
まずはスイーツセレクションの第10位である「ジェフベック」(なぜ名ギタリストの名前が)で「マンゴープリン」二つと,「シャルロットのグレープフルーツのせ」を四つ買ってわたしの家に来てください。という小佐内さんからのメールが。
それで小鳩くんは指令通りに買いに行くのですが,シャルロットは三つしかありませんでした。
ggrksしてみたらこんなケーキです。確かに帽子風です。小佐内さんはホールで食べたことがあるとは……
(シャルロットで画像検索すると,ISのキャラ,シャルロット・デュノアがたくさん出てきます。シャルロッテだとまどかです……)
序盤で小鳩くんが小佐内さんの信頼を裏切ろうとする,やると決めたからには行動に移そうとし,そっと手を伸ばす……。ということが描かれるので,ミスリードの匂いがしつつも,それでもラブ方面での進展を期待してしまうのですが,これは小佐内さんにではなくてシャルロットに対するもので,タイトルにかかってきます。
小鳩くんは3つ買ってきたシャルロットを2つ小佐内さんにあげるつもりでいましたが,あまりにも美味しかったので買えたのは2つということにして自分が2つ食べ,小佐内さんの目を誤魔化そうとします。
小鳩くんは探偵役。というのがこのシリーズの認識なのですが,この話では犯人役です。倒術ミステリーとして楽しめます。
完全犯罪を企む犯人役の視点で物語が進展するのですが,探偵役である小佐内さんに見破られてしまいます。
この敗北によって小鳩くんは小佐内さんのスイーツ食べ歩きに付き合わざるを得なくなってしまいます。
ここで微笑み,嬉しそうにしている小佐内さんの姿から,小鳩くんと一緒に夏休み中に食べ歩きができて嬉しい(はあと)みたいな展開をラノベ脳は期待してしまうのですが,最後まで読むと…………。そんな甘い展開にならないのがこの小市民シリーズです。
こうして最初に犯人役の視点を入れることによって,この作品での犯人役である人物の行動や計画を示唆していた
という構成力は凄いです。短編として読み切りで発表した作品だというのに。
第二章「シェイク・ハーフ」
これも読み切りとして雑誌に掲載されたもので暗号ものなのですが,一つのミステリー作品としても良くできているのですが,「夏期限定トロピカルパフェ事件」としても実は物語が動くことになっていたという造りになっています。
小鳩くんはスイーツ巡りの前にハンバーガーショップに行くのですが,そこで堂島に会います。
堂島は駅前にいる薬物乱用グループを監視していました。その中に助け出したい相手(川俣さなえ。その妹と堂島は付き合っているようです)がいるからです。
そのグループに動きがあったので堂島は後を追い,何かあったらここに連絡してくれとメモを残すのですが,そのメモに書かれているのが「半」の一文字。
この「半」が何の連絡先なのかを小鳩くんが推理してゆきます。
これが漢字ではなく記号であり↓だと推理したのですが,交差点を示すチェックマークであり,トレイの上に置かれていた祭りの地図と繋がっていたというトリックでした。惜しかったです。
この「半」の文字と小佐内さんのシェイクが飲みかけということがタイトルにかかってきています。
ここの見所は小佐内さんの変装術。誰だかわからないほどのロックなファッションをしていて小鳩くんも気がつかないほどでした。
そして,ノリノリで暗号を推理しようとする小鳩くんとそれを手助けしようとする小佐内さん。
小鳩くんが暗号を解いたのを見て笑顔を見せてくれます。スイーツをご馳走してくれるほどです。
第三章「激辛大盛り」
小鳩くんが堂島に呼び出されて激辛大盛りのラーメンを食べに行く話です。
古典部シリーズ2作目の「愚者のエンドロール」の「味でしょう」と同じようなポジションにあるのが面白いです。
「味でしょう」では奉太郎が入須先輩から君は特別よ,と煽られて推理をすることになるのですが,小鳩くんの相手は堂島で,愚痴に付き合わされるだけです。
どちらも事件の真相が示される前に入る章なのですが,スイーツに対して激辛というように,愚者での「味でしょう」とも対照的な内容になっています。庶民的な店で辛い物を食べて話にただ付き合うだけです。
第四章「おいで,キャンディーをあげる」
誘拐の常套句ですが,小佐内さんが誘拐されてしまう話です。
三屋通りまつりの時に売り出されるりんごあめを楽しみにしている小佐内さん。
1時に小佐内さんの家で待ち合わせなのですが,小佐内さんは外出しています。家にはお母さんが。
お母さんと雑談していると,誘拐したという電話が。500万円で解放すると。
三屋通りで例の薬物乱用グループによって拉致されていました。
その後,小鳩くんに小佐内さんからのメールが届きます。
内容はスイーツを買ってきて欲しいという物なのですが,これが小佐内さんからのSOSのサインであることに気がつきます。前にも似たようなメールがありました。
それで監禁場所を推理し,堂島と一緒に駆けつけて無事に小佐内さんを救出します。
簡単に事件は解決するのですが,救出祝いに何でも好きなスイーツを買ってあげるという小鳩くんに小佐内さんが望んだのはティンカー・リンカーのピーチパイでした。しかし,なぜか小佐内さんの笑顔は凍り付きます。
終章「スイート・メモリー」
無事に誘拐事件は解決しますが,小鳩くんには謎が残ります。
それで,スイーツセレクションの1位であり,タイトルの夏期限定トロピカルパフェを食べながら疑問をぶつけます。
小佐内さんが誘拐されたのは薬物乱用グループの悪事を以前に暴いていたから。
それで恨みを買い誘拐されるのですが,機転を利かしてSOSメールを小鳩くんに送り,救出されます。
これが事件の表向きの真相ですが,推理力のある小鳩くんには釈然としない物があります。
なぜ簡単に小佐内さんともあろう人が誘拐されたのか。
約束の時間前になぜ外出していたのか。
これまでの夏休みの小佐内さんの行動,この夏の運命を左右するスイーツコレクションが,文字通り小佐内さんの運命を左右していました。
すべては,自分が誘拐されたときに無事に救出されるよう小鳩くんを訓練するためのものだったのです。
マップやお店に精通させることによって,速やかに暗号に気がつき救出に来れるようにシミュレーションしていたようなものでした。
しかし,計画通り無事に救出された小佐内さんはミスを犯してしまいます。
救出時に小佐内さんが望んだスイーツは「ピーチパイ」。本来なら祭り限定の「りんごあめ」を所望するはずです。
このことから,小佐内さんは自分が誘拐されることを知っていた。だから約束の時間の1時の前に出かけてりんごあめを既に食べていたと推理します。
「シャルロッテだけは僕のもの」で小鳩くんはシャルロッテを食べてしまい,それを隠そうとしますが,小佐内さんに見破られてしまいます。
こんどは逆に小佐内さんがミスを見破られ,真相を知られてしまうことになってしまうという逆転の展開が実に面白いです。
でも小鳩くんは最初から誘拐のことを相談して欲しかった。そうすればこんなゲームみたいなことをしなくてもすぐに助けにいったという小鳩くんですが,危ない目に遭わせたくなかったからといつになく殊勝に謝る小佐内さん。
ここで終わっていればハッピーエンドなのですが,そうはいかないのが米澤さんです。
小佐内さんはオオカミです。
自分が誘拐されるかもしれないことを知っていたなら,そのための対策を講じているはずです。
そして,その機会に乗じて相手に復讐を…………
小佐内さんなら敵の動きに気がついていた以上,相手の動きを知るために内通者をつくるはず。それが堂島が助けようとしていた川俣さなえでした。
さなえを通して誘拐計画の動きを知り,先回りして行動していたと考える小鳩くんですが,復讐者としての小佐内さんを考えると,誘拐もさなえを通して誘導していたと考えます。
誘拐なら重罪です。捕まれば未成年でも少年院行きです。立派な復讐になります。
誘拐も実は小佐内さん主導によるものだった……
黒いよ,実に腹黒いよ小佐内さん……。
と思うのですが,本気を出した小佐内さんはこんなものではありませんでした。
薬物乱用グループは最初から誘拐の事なんて全く考えていませんでした。小佐内さんを脅して痛めつけたかっただけでした。
誘拐の電話はさなえを唆して小佐内さんがやらせた。でっちあげだったのです。
すべては誘拐という重い罪で逮捕させるために。
そのためにボイスチェンジャーを拉致した車の中に残すようにし,誘拐の電話もさなえにテープにあらかじめ吹き込ませることによって口封じをしていました。
薬物乱用グループはお互いが信用関係にないので,アイツなら抜け駆けして身代金を奪おうとするだろうと思い込むことも計算していました。
この腹黒さにさすがの小鳩くんもドン引きします。
小市民を目指すための互恵関係でしたが,小市民になるためにお互いを利用するのではなく,小佐内さんは復讐をするために小鳩くんを利用していました。
小鳩くんも小佐内さんと一緒にいることによって小佐内さんの思考を読み推理することを楽しんでいました。
シャルロッテでの推理対決も小佐内さんという好敵手がいるからこそ出来心で挑戦しちゃいました。
お互いの存在が小市民を目指す上での妨げになっている…………
それで二人は決別する道を選ぶことにします。
小佐内さんとはただの同級生に戻る。
そのことを辛く思う小鳩くん。
小佐内さんも小鳩くんとのスイーツ巡りを楽しんでいました。
小鳩くんも楽しんでいました。
それで決別した後のパフェの味が酷い味に感じてしまいます。
それで,パフェを食べることができなくなってしまいます。
二人の関係は良好に見えました。
オオカミとキツネという似たもの同士であり,今の協力関係は学園生活を無事に過ごすための最良の方法に見えていました。
それで,この夏に一緒に過ごすことによって二人の関係も進展するのでは……と読者にミスリードさせるのですが,じつはそれは小佐内さんの復習計画の一部だったということに気がつかされ愕然とさせられます。
普通にスイーツを食べて楽しむのが普通のヒロインですが,小佐内さんが一番愛するのは復讐です。
それで,あれだけ嬉しそうにしていたわけです。
こういうダークなヒロインを描いてくれるというのが実に面白いです。
前半で小佐内さんの可愛さを書いているだけに,そのダークさが強烈なダメージを与えてくれます。
表向きは青春系ミステリーに見えるだけに,裏で小佐内さんの復讐計画が進んでいたことに気づかされるのですが,最初は小佐内さんの気持ちもわかるな。という結末を見せた後で,じつはもっと悪質な復讐計画だったということが明かされて行くので,衝撃が走ります。決別を決めた小鳩くんの気持ちもよくわかります。
1作目からこういう展開をしてしまうとあまりの腹黒さに読者がついて行けなくなるのですが,1作目で小佐内さんの性格を示しているので,今回の設定が生きてきます。1作目を読んでいてもそれでも普通の女の子の部分もあるとまだ思っている段階なので,今回のどんでん返しがクリティカルに来ます。
今回で小佐内さんの恐ろしさがはっきりと示されたので,次回作ではそれをどのようにストーリーに生かしてくるのかが楽しみです。
小佐内さんは裏表のない素敵な人であってほしいと個人的に思っているのですが,期待しすぎないようにします。
561:イラストに騙された名無しさん:2012/07/26(木) 08:23:42.08 ID:Jt5AdCC4
可愛い浴衣少女と夏祭りに行きたいです
ちょっと古風な狐面付けててもいいから
562:イラストに騙された名無しさん:2012/07/26(木) 11:24:23.36 ID:ZePOaH7N
俺も古風な狐面つけた可愛い浴衣幼女と夏祭りいきたい
564:イラストに騙された名無しさん:2012/07/26(木) 18:34:50.59 ID:2WyjNFyy
俺も古風な狐面つけた可愛い浴衣幼女にスネ蹴飛ばされたい
565:イラストに騙された名無しさん:2012/07/26(木) 18:47:03.93 ID:ki/2KnNx
可愛い少女と夏にスイーツ巡りにに行きたいです
566:イラストに騙された名無しさん:2012/07/26(木) 20:09:33.98 ID:5zKwI7wT
,ヘヘ _
く ~ノ::::::::::ヽ ,
l::: //ハヽ〉● 小鳩くん
|.!!l.゚ ヮ゚ノ!|/ むらまつやのりんごあめよ!
と* y*つ
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|*|ノ
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栗きんとん事件が出たタイミングで〈小市民〉シリーズをまとめて買ったのが最初だったのですが、正直タルト事件は外したかもと思ったのですが・・・これで米澤さんの小説を次々に買うことに(笑)。
パフェ事件と犬はどこだの2作はカタルシスがたまりません。
パフェ事件は実に面白かったです。
ミステリーマニアとしての米澤さんならではの持ち味を出しながらも,ストーリーや構成も素晴らしかったです。
犬どこのような終盤での衝撃の展開が見事ですね。
小市民シリーズも最初の1作はいまひとつでしたが,2作目で本領発揮ですね。
古典部シリーズも氷菓を読んだときはあまり面白いとは思わなかったのですが,愚者ではまりました。
小市民シリーズはまとめて購入したので,栗きんとんも近いうちに読もうと思っています。
次の冬期で完結予定という話を聞いたので,起承転結の転にあたる秋期でどんな衝撃の展開を見せてくれるのかが楽しみです。