氷菓 第15話 「十文字事件」

「文化祭に乗じてこんなことをするのは誰なのか,なぜ十文字さんの名前を語るのか,どうして次々に盗むのか,わたし気になりま……」
どうですか,なんか頑張ろうという気持ちになりませんか
好奇心いっぱいの千反田が餌を待つわんこみたいで可愛い。
事件のことが気になる千反田ですが,古典部の当面の目標は文集を捌くこと。
そうやって関心を別に移そうとしますが,事件の解決を古典部がするのが一番のアピールになると千反田を援護する里志。
しかし,推理ショーのように群衆の前でドヤ顔で推理することは好まない奉太郎。
これまで被害にあった部活から,古典部もターゲットになることに気がつく奉太郎。
クリスティーのABC殺人事件との共通点に気がつきます。
ABCではAで始まる町でAのイニシャルを持つ人が殺され,同じようにしてB,Cと続いてゆきます。現場にはABC鉄道案内が残されています。
今回の事件は五十音順です。
「え」は園芸部で水鉄砲を盗られていました。
園芸部の水鉄砲はAK
囲碁部は石
アカペラ部はアップルジュース
と部活名で始まるものが盗まれています。
十文字はじゅうもんじではなく,じゅうもじ。十文字さんでミスリードされています。
「あ」から始まって10文字目は「こ」,古典部が最終ターゲットに。自作自演やステマをしなくても古典部はこの字県の関係者に。
ダークサイドに墜ちそうに見える里志ですが,今回の事件は文化祭中に現場で起きている事件。いくら奉太郎が鋭くても,ここから動くことができない奉太郎では解決は無理。自由に動き回ることができる自分が犯人を捕らえてやると奉太郎に対抗心を抱いています。
情報を共有していて,今回の事件の特徴である連続性を考えると,動いて先回りすることができる自分の方が有利だと考えています。
女帝流交渉術で壁新聞部に古典部を売り込もうとする千反田。
「わたし,期待しています!」
「でも古典部の利益は小さいのです」
「どうですか,なんか頑張ろう! という気持ちになりませんか?!」
一応,アドバイスを当てはめているのですが……ダメダメです。
女帝流交渉術は相手に無理矢理要求をのませるのではなく,善意から協力してあげる,こちらにも利益があるという気持ちを引き出して,自分の目的を達成させます。助けてあげたらフラグが立ちそう,ここで貸しをつくっておくのも悪くはないと思わせるのポイントなのですが。手段はわかってもなぜそうするべきかがわかっていない千反田さんです。
結局は十文字に食いついてくれたのでネタを提供して交渉を。
壁新聞部はカッターナイフを盗られていました。
勝利の鍵は裾掴みという桃色空間パワーでした……と思ったら原作通り強く出ることができません。
里志は十文字が「か」まで来たということで次の「奇術部」に張り込みます。
里志が対抗心を抱いているのは奉太郎なので,それ以下の相手である谷くんは基本スルーです。
五十音順,十文字はそのうちに誰か気がつく。この盗みかたに何か別の意図や意味が隠されているのかを考える奉太郎。
そんな謎解きに前向きな奉太郎を意外な目で見る摩耶花。奉太郎の変化に気がつくように。
わらしべプロトコルは小麦粉から摩耶花の手鏡に。
ブローチから手鏡に変更になりましたが,以降の展開には影響なしです。
奇術部のショーを見に来る女帝。
十文字事件に関心を抱いて来たとしたら,相手として手強いですがそうではないみたいです。
里志には一席開けて座っている女帝ですが,その隣に席を取りに行くとは。生徒会長は女帝を恐れてはいないようです。
奇術部からはキャンドルがすでに失われていました。
「聴いたことがないなら黙っていること」
摩耶花への陰口を言うボカロ軍団を黙らせるキング先輩。悪い人ではないんですけどね。
摩耶花はマンガは好きだし湯浅河内両先輩のことも悪くは思っていないのですが,部内の雰囲気が……
湯浅部長から河内先輩と春菜が友達であったことが明らかに。「夕べには骸に」の作者の一人です。
作画は他の誰か,春菜は転校してもういません。
「亜也子は友達だから……」と春菜とのことや夕べには骸にについてはそれ以上語りません。
遠垣内先輩はしっかりと古典部のことも書いてくれました。ダメダメな千反田交渉術も一定の成果を。
馴れない交渉で疲弊していることに気がつく奉太郎。千反田の異変は見過ごしません。
ボディートークは夕べには骸には一枚落ちるけど,やっぱりこれもいいと。
推理ではなく行動力で犯人を捕まえようとする里志。奉太郎に勝とうしていますが奉太郎は学校のホームページを。通信販売もやっています。
次回は「最後の標的」
最終日の摩耶花のコスプレは原作通りですね。七色いんこの千里万里子です。
クレジットに漫研軍団が出ていたので聞き分けを。
摩耶花の隣にいたのが竹達
ボーカロイドは一番左が悠木碧というのはわかるのですが……
あかりの人は左から2番目に聞こえます。その隣が寿か。
漫研部員としてクレジットされているのは6人なのでもう一人いると思うのですが,もう一人は摩耶花グループか。
意味がないように思えていた事柄が繋がってきます。
文化祭の話題の中心も十文字事件が集めそうな雰囲気になってきました。
一連の事件には関連性があり,伏線がちりばめられていたことがわかってきます。
バラバラに行動しているように見えた古典部メンバーも,十文字事件に古典部も関わってきているということで,団結してきました。後は摩耶花ですね。
ここまで独立していたように見えた漫研パートですが,湯浅部長からキーマンになりそうな春菜の名前が
最後の標的ということで話題の的になる古典部ですが,その中でそれぞれがどう動くのか楽しみです。
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