氷菓 第16話 「最後の標的」

「折木さん,この漫画,少し貸して下さいっ」
いよいよ最終日です。正念場です。
折木姉と千反田が。
壁新聞部の記事で起きていることを理解したみたいです。
次のターゲットと思われるグローバルアクトクラブではなにも起きず。
狙われたのは軽音部の弦でした。
先回りしようとした里志の読み通りはいかなかったので,自分の能力の限界を感じていました。
姉貴が手鏡の代わりに置いていったのが「夕べには骸に」。去年の文化祭で購入したものです。
作者は「安心院鐸玻(あじむたくは)」
目次からすると「夕べには骸に」は朝には紅顔ありて夕べには白骨となるから来ているのか。裏には朝顔の絵が描かれていました。
朝には元気でも夕方には死んでしまうかもしれない。人の命は儚いもので無常という意味なので,ハッピーエンドにはならなそうです。
あとがきを見ると作者は漫研メンバーではありません。原作,作画,作画の三人で制作したようです。これが処女作。
また来年も文化祭で本を出す予定。原作のAはクリスティの超有名作をネタに。タイトルは「クドリャフカの順番」
千反田は放送部に交渉に。
ステップアップした交渉術が見られると思ったら,向こうから食いついてきてお昼のラジオに出演決定です。
千反田は夕べには骸にの絵がポスターの絵と似ていると。
河内先輩はコスプレで大人気。
不知火舞ですね。SNKで固めてきました。原作での春麗と同じ方向性です。
摩耶花のコスプレは七色いんこの千里万里子
意地悪をした子は声からすると前日のボカロ軍団の一人のようです。
と思ったら全員画面に登場していたので一人の声優が複数担当しているようです。
問題のポスター。
耳の処理の仕方で見分けるとは
ポスターを描いたのは生徒会長の陸山宗芳でした。
陸山(くがやま)を「りくやま」だと思っていた奉太郎。おまけに安心院(あじむ)を「あんしんいん」と読んでいました。あじむで一回で変換できます。
絵は陸山で,原作は「安城春菜」
前回,湯浅先輩が「春菜」の名前を出していました。
ここまでの推理から何かを企む奉太郎。
里志とその相談をしたくても千反田が邪魔。
里志なら悪企みにも乗ってくれますが,生真面目な千反田はそうはいきません。
しかし,奉太郎が何かに気づいたことを知ってしまう千反田。
「わたしだって,とっても気になってるのに,どうして福部さんだけ……」
ハブられてシュンとなる千反田。
「もの凄く卑猥な話だけどいいか」
やっと教えてもらえると思ったらこの奉太郎の返し。コロコロと表情を変える千反田が面白すぎます。
奉太郎との差を知らされることになる里志。
腑に落ちない点に気がつく奉太郎。それに意味がある気がすると。
繋がりとミスから犯人を捕まえようとしていた里志でしたが,奉太郎は里志には想像もつかない方法でそれも座っていただけなのに何かに気がついています。
なぜ10の部活から10のものを盗むのか。
なぜ現場にグリーティングカードを残すのか。
なぜ「失われた」という言葉を使うのか。
なぜカンヤ祭の歩き方を残すのか。なぜあれにこだわるのか。
なぜ園芸部とお料理研なのか。
なぜ「く」を飛ばして「け」を盗んだのか。
そして「クドリャフカの順番」のタイトル。
元ネタはABC殺人事件のはずです。
でも今年の文化祭では売られてはいません。
今回の事件と夕べには骸にのあとがきが関係あると睨む奉太郎。
何科の意志を持って行っている。でも「く」を飛ばした。
犯人の意図という里志が考えなかったところからアプローチしてくる奉太郎です。
ちたんだに「こ」のつくもの「校了原稿」を用意させるということで犯人を罠にかけるつもりです。
この光と影の使い方が二人の決定的な差を表しています。
次回は「クドリャフカの順番」
軽音部まで来たということで次は古典部にスポットが当たることに。
次が解決編ですね。
複線を回収しながら犯人と動機のヒントが示されています。
アニメでは里志の描き方がじつに上手です。
原作を読んだときには気づかなかった里志の心境とある人物の心境が重ね合わされていることがわかりました。
一番わかりやすいヒントとしては,夕べには骸にの作画は「陸山宗芳」で原作は「安城春菜」
あとがきではもう一人背景担当の人が。
「安心院鐸玻」がペンネームということは…………
提供絵にあとがきが使われていたようにこれが事件の鍵を握っています。
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スタッフの方々はよく原作を読まれていていいアニメ化だと思います。
光と影、立ち位置など小説では読み手の想像でしかない部分をホント上手に表現されているかと。
今回も少し原作と変えてありましたが、こちらの方が「夕べには骸に」が確実にホータローの元に届くのでよかったかと(記憶あいまい^^;
お姉さんは壁新聞を読んでいたので、ここで状況を把握し、一度家に取りに戻ったということで(時間的に余裕あるかな??
楽しみ^^
京アニは原作の理解度が素晴らしいですね。
原作ファンが納得できる出来ですし,映像で見たかったと思えるシーンをきちんと再現してくれています。
原作では奉太郎が雉撃ちに行っている間に姉が夕べには骸にを置いてゆくのですが,アニメだと直接会うことによって姉弟の関係も見ることができました。
夕べには骸にを持ってきた経緯はいろいろと推察することができますね。
昨年の文化祭で夕べには骸にを手に入れていたわけですから,今年はクドリャフカを楽しみにしていた。それで前作からのファンであることをアピールするために持参してきたという説もあるかなと思っています。あの姉のことなので安城春菜や陸山とも知り合いということも考えられそうです。
弟のところに顔を出すために文化祭に行った。壁新聞部で昨年のことをことを思いだして,弟にヒントを与えるために家に取りに行ったというのは弟のことを気にかけている姉の姿というこれまでの行動にマッチしているのでこちらが正解のような気がします。
姉が校内の情報をどれだけ掴んでいるのかということが気になります。
http://www.kyotoanimation.co.jp/kotenbu/gallery/
千反田の着物はこれですね。遠まわりする雛が楽しみです。