アニメ とらドラ 第18話 「もみの木の下で」 感想

ゆりちゃん先生のふとももがまぶしいのですが・・・
「先生はイブの学校のパーティーに来てくださるんですか」
「行くもんですかい!イブに予定なんかないけど,プライドにかけて行きませんとも!」
竜児とみのりんとの間にはあいかわらず気まずい雰囲気が。
能登は北村の作業を引き受け,北村と大河の二人で星を作るように仕向けます。
それに乱入しようとする木原。
竜児は亜美に大河と北村をくっつけるような動きになっていることへの不満を口にします。
「やっぱ,高須くん気になっているんだ。ひょっとして嫉妬?」
竜児は外野が人の恋路に口を出すのが何だか気に入らないと。
北村と大河が一緒にいるのを見ると面白くないのに,何でパパ役なんてやっているの?
「高須くんと大河の関係,すごく不自然。幼稚なおままごとはもうやめた方がいいよ」
やはり亜美は少し離れたところから竜児たちを見ているせいか,その関係が良く見えています。
竜児と大河,そしてみのりんのまだ自分でも良く気がついていない気持ちまでわかっているようです。
それが自分にはわかるので何とかまとめてあげたい,いい方向に進ませてあげたいと。
それが16話でのみのりんへの「罪悪感はなくなった」の言葉にも表われているのではないでしょうか。
「きっと最初から間違っていたのよ。全部チャラにして一から始めればいいのよ」
「・・・それで・・・わたしのことも一から入れてよ・・・」
「いま言ったことは全部忘れて。・・・結局みんな,自分のことが,一番わかんないんだよね」
亜美は竜児と大河の関係が不自然であると。お互いの恋のために協力するという当初の関係がもう崩れてきている。その関係を続けるのではなく,自分を入れた5人の関係を最初からスタートさせたい。そうすれば自分にも・・・亜美は自分も竜児の側にいたいことを遠まわしにアピールしていますね。
テストが終わったあとも竜児を避けるみのりん。
エンジェル大河は竜児とみのりんを二人きりにさせてあげようとしていたのでした。
相談があると竜児を拉致しようとする木原。しかし大河と郵便局に行くからと逃げます。
ここでアイキャッチ。
少し離れた位置から4人の関係を見ている亜美を象徴しているのでは。
それとツリーの星をも表しているのかもしれません。
大河の家にはプレゼントの山が。
実家に送るクリスマスプレゼントです。
そしてご依頼主はサンタクロースの荷物も。
大河はカトリック系の学校に通っていて,ボランティア活動の一環として施設にいる子供たちにプレゼントをサンタの名義で贈っていたのでした。
誰かが見ているということを大河は伝えたかったのです。クリスマスは格好の機会だから。
「誰かがどこかでわたしを見ているということを自分が信じたいから・・・」
「クリスマスは幸せが満ち溢れているように見える・・・わたしもその一部になりたいと思う。いい子でいて,クリスマスの幸福そうな笑顔の一部になりたいの」
大河は小さい頃にサンタに会ったことがあると。
いい子にしていればまた会えると。ちびっ子大河が可愛すぎます。
大河にとってクリスマスは幸せな家族の象徴になっているのですね。
みんなが仲良く,幸福に笑うことができるそのような関係を求めているのではないでしょうか。
クリスマスを前にして苦悩するゆりちゃん。老後の心配までしています。インフレを心配してマンション買うべき・・とひらめきます。生涯独身が前提の将来設計になっています・・・
亜美が仕事のつてで手に入れてきたツリーの組み立てが始まります。
竜児もみんながハッピーになって報われることを望みます。
そして大河がもってきた星。
完成して輝くツリーと星。
しかしその直後にツリーが倒れ,星が砕けます・・・
そこにあらわれるみのりん。
星を修復しようとするみのりん。
みのりんは自分が大河の大事なものを壊したことを悔いています。
元通りにならないとしても,できるだけのことをしたい。
大河は竜児を手伝わせることを提案しますが,それだけはやめてと断固拒否します。
しかし手伝う竜児。
「これはお前のためではなく,俺のためにやるんだから」
「元通りにはならないよ」
「直る,何度でも」
星はいびつながら元通りになります。
「櫛枝,明日来てくれ!!」
「行けないよ・・・」
「待ってるからな!!」
そして次回はクリスマスパーティー当日。
シリアス展開に入ったとらドラですが,それぞれの心の動きを見事に描いていました。
頑張った努力が報われること,それぞれが望む幸せ,恋と友情といったテーマが見えてきています。
それを象徴していたのが星でした。
星は友情を表わしているのでは。
みのりんは自分の竜児への恋心が大河との関係を壊してしまうことを恐れています。
大河が北村とくっつくなら,自分は竜児を好きになってもいいと。亜美はそのことに気づいていたので16話のエンドで「罪悪感はなくなった」とみのりんにつぶやいたわけです。
しかし,みのりんは本当は大河が竜児を好きなことを知っているので,竜児を好きになってはいけない。そうした気持ちのぶつかり合いがみのりんを変にさせています。
このままだと友情も壊れてしまう。そう思っているところに,ツリーの星を壊してしまいます。
みのりんは砕けた星を見て自分がすべてをだめにしてしまうのではと感じたはずです。
自分の竜児への気持ちがすべてを壊してしまう。そう考えていたので竜児だけには手伝ってほしくはないと感じていたのではないでしょうか。
そこでの砕けた星が必ず直る何度でもと言ってくれた竜児の言葉にみのりんは救われたのでは。
次回,みのりんは来るのか。竜児との関係はどうなるのか。注目です。
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