Junk Head な奴らアニメ続夏目友人帳第8話「不死の想い」感想

アニメ続夏目友人帳第8話「不死の想い」感想

友達と宿題合宿に出かける夏目。合宿先で人魚とその不死伝説に悩まされる女性の物語です。

宿題のために温泉旅館に出かける夏目。
勉強にならないような気がするのですが，友達と触れ合う機会がこれまでなかった夏目にとっては貴重な体験です。はしゃいでいます。

民宿についても誰もいません。開いているので勝手に中に入ります。
「誰かいませんか」。「･･･中に誰もいませんよ」。返ってくる言葉はありません。

バッグの中にいたのは合宿に連れて行ってもらえない妹･･･ではなく，ニャンコ先生でした。テヘ。
この土地には人魚伝説があると。

夏目たちはまじめに勉強しますが，ニャンコ先生は・・・バッグに入るためにたくさんお菓子を食べたのでは。

民宿の池にいたフナが瞬きします。なんだって!!
瞬きする魚はアヤカシの化身だと。

さっそく夜に襲ってきました。押し倒してきます。これは藤林杏ではないですか。

民宿の女将，千津さんには償っても償いきれない人がいると。
その人が夏目に似ていると言うことで，想い出を語り始めます。

千津さんは小さい時に人魚を見たことがあると。
人魚からもらった血をその人に飲ませてしまった。
病気を治したいという善意で，人魚の元に行き，血を飲ませたわけですが，その人は不老不死になったゆえに苦しんでいるのではないか。

再び襲い掛かってきた人魚を夏目は反射的に殴り倒してしまいますが，しっかりと傷の手当てをしてあげます。フラグを立てるのが上手です。

駅に行くと人を探している千津さんが。
あの人，啓一さんに似た人を見かけたと。

千津さんは夫を亡くし，自分もやがて夫の下に行くことを意識した時，啓一さんのことを思い出します。
あの人は年を取ることも死ぬこともできなくて苦しんでいるのではないかと。
自分は浅はかなことをしたのではないかと悔やむ千津さん。

はかない人間の命がなくなってゆくのを妖怪であるニャンコ先生はたくさん見守ってきたんだな。
夏目は人魚も不死のゆえに同じ想いをしてきたのではないかと思い，人魚のもとを訪ねることに。
タイトルの「不死の想い」が千津さんや人魚，ニャンコ先生など複数の人に関わってきています。
饅頭でかんたんに買収されるニャンコ先生って・・・

夏目は珍しく力技で勝負です。人魚相手ににガチの水中戦をするとは。
「やれることをやらずに後悔するのはいやなんだ」。熱血です。

千津さんの目の前を通り過ぎる啓一さん。
その変わらぬ姿を見て，自分のせいでとうなだれる千津さん。

人魚にまだ子供だった千津さんは，君の苦悩や悲しみを知らずにやったことなんだ，君のことを優しい目をした人魚だったと言っていたと説得します。

名前を返し消えてゆく人魚。
その時に人魚の記憶が。
人魚は千津さんと友達になりたいと思っていたのですが，千津さんが血を欲しいと叫ぶのを見て，君もそれが目当てだったのか・・・と失望します。
それゆえ意地悪してやろうと思って自分の血ではなくぶどう汁を渡したのでした。

しかし，それを笑顔でありがとうと受け取る千津さんを見て，人魚は自分に失望します。
でも，結果的にはそれが良い結果につながったのでした。
消え行く人魚の声を千津さんは聞くことができました。
「あの時と同じ優しい声だったと」

夏目は駅で張り込むことによって，千津さんが見た人が啓一さんの孫であったことがわかります。
啓一さんは3年前に亡くなっていました。
おじいさんの話が聞きたいということで千津さんと引き合わせてあげる夏目。

人の命のはかなさや，善意と悪意のすれ違い，人の別れと再会，それらを人魚の不死伝説と千津さんと啓一さんの物語を通して描いていました。

人とアヤカシ両方の気持ちがわかる夏目は，人もアヤカシもそして自分も後悔することがないように最善をつくそうとします。
両方の心がわかりながらも優しくなれる，そのために熱くなれる夏目はかっこいいです。

そんな夏目にニャンコ先生は，人にはできないことがたくさんあるのに，人はそれを忘れやすいと。
先生も夏目のことを気遣っています。
「でも，だからこそ側にいたい，側にいて欲しいと願って，それがかなう貴重さをみんなかみしめて生きているんだ」と夏目。
人とのつながりを通して夏目も変化してきています。友達とはしゃいだり談笑する夏目は以前からすれば考えられないことです。

次回は成長する絵の中の木ですね。多軌ちゃんが登場することを期待しています。