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ラノベ さよならピアノソナタ 3巻 感想

さよならピアノソナタ〈3〉 (電撃文庫)さよならピアノソナタ〈3〉 (電撃文庫)
(2008/08/10)
杉井 光

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ここに来てやっと1つの巻が1つの季節を扱っていることに気がつきました。
1巻は春。真冬との出会い。2巻は夏。合宿でバンドとして動き出します。
そして3巻は秋。様々な行事を通してバンドとしての絆,メンバーとの絆を強めてゆきます。
その中で描かれていく真冬とナオの互いに対する気持ち。
3巻も素晴らしい内容でした。表紙の真冬が可愛すぎます。

読んでいて思ったのはこれを1巻でやってしまうなんて・・・なんてもったいないんだという事です。
合唱コンクール,体育祭,文化祭とイベントが目白押しなのですが,1つのイベントだけで1冊の本にして,もっとたくさんフェケテリコの物語を読みたいという気持ちになりました。

まずは合唱コンクール。
真冬のお父さんで世界的に有名な指揮者であるエビチリの音楽会のペアチケットがナオのもとに。
ナオの父の哲朗は音楽評論家なのでコンサートの評論を書くためにもらったのですが,哲朗は自分と同期のエビチリの評論は書きにくいのでナオに押し付けたのでした。

ペアチケットなので誰を誘おうかということになるのですが,最初に誘った真冬は父との確執があるので行きたくない,そこで,響子を誘うと二人で出かけるのは嫌なのでチケットを巡って揉めることに。

そこでチケットをかけて合唱コンクールで勝負することに。
響子のクラスは史上初めて1年生で優勝した前年度のチャンピオンです。勝負には絶対負けない策略家です。

最初はヘタレていたナオも響子に勝ちたいという気持ちからやる気に。
真冬は右手の指がほとんど動かないのに,ナオに弾いて欲しいと頼まれたことからピアノの伴奏をすることを決めます。

真冬の指が動かなくなったのはステージの上でのことでした。
合唱コンクール再びステージの上で弾くことになります。
そのトラウマから弾けなくなる真冬。
しかし,ナオの励ましを受けてピアノに向かいます。

これによって真冬はナオのためにピアノを弾きたいという気持ちを抱くようになります。
このあたりの真冬のナオに対する気持ちは明らかなのですが,ナオはそれに相変わらず気がつきません。

そしてコンサートでは真冬と一緒に演奏旅行をしていたユーリが飛び入りで参加します。
この新キャラの登場によって真冬とナオの関係が微妙なものになってゆきます。

このコンサートの後,真冬の指が動くようになり,ユーリとアルバムを出す話が。
そのことを知ったナオは真冬はユーリと再会することによって指が動くようになった。真冬の側にいるのは自分よりもユーリだと考えるようになり,自分は真冬にとって何なのか,できることがあるのか悩むようになります。

そして体育祭。
この体育祭では文化祭での出し物をする時間をかけて,他の部活と戦うことに。
部活対抗リレーで他の部活に勝てば持ち時間を増やすことができます。
響子の策略により,民音は2時間の時間を手に入れることができます。

そこで演奏するための曲として,ムソグルスキーの展覧会の絵が。
響子はそれをバンドで演奏するための編曲をナオに委ねます。

しかし,それは簡単なことではありません。
EL&Pによる素晴らしいリメイクがあります。編曲に悩むナオ。

そのナオを助けようと,真冬はユーリーとのレコーディングにナオを呼びます。
そこで演奏される,ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ「クロイツェル」。
その素晴らしい2人の演奏を聴いて,ナオは自分では真冬の隣に立つことができないと感じてスタジオを逃げ出してしまいます。

結果,編曲が全く手につかなくなるナオ。
へたれるナオのために再び真冬が動きます。
なんでクロイツェルを聴かせたのかその意味が明らかになります。

1巻ではナオが真冬に勝負を持ちかけましたが,今度は真冬がナオに勝負を挑みます。
その曲とはヤナーチェクの「クロイツェル・ソナタ」
クロイツェルとクロイツェル・ソナタを通して真冬はナオにメッセージを送ったのでした。

ここの展開は見事でした。
真冬によって,ナオは真冬に追いつくために走り続けることを決意します。
体育祭では文化祭でのリレー勝負のために走り続けたナオですが,今度も真冬のために,音楽的な意味でも,そして自分が真冬の隣にいるために走り続ける。

真冬はメッセージを通して,自分がナオの音楽をやりたいことを伝えます。
その言葉でナオは自分の編曲を完成させることができます。

しかし,自分がやりたい音を出すためにはシンセが必要。
それを聞いた真冬は自分が弾くと言い出します。
ナオにはこれまでたくさん助けてもらったから今度は自分が助けたい。文化祭というステージで弾くことを申し出ます。

このへんの真冬のナオに対するまっすぐな気持ちには泣けてきます。
あいかわらずナオはその気持ちの表面しか気づいていないですが・・・

しかし,真冬が音楽界に復帰しようとしていることは次第に知られるようになり,文化祭にも業界の関係者が。そいつらの不躾な質問によって,真冬は自分の指が動かなくなった時のことを思い出してしまい,本番直前で指が再び動かなくなってしまいます。

ナオは真冬のために,真冬が自分のためにピアノを弾いてくれた時のことを思い起こさせます。
シンセを使って,ベースを見つけるために真冬がピアノを弾いてくれた時の状況を再現させます。
それによって真冬はナオのために弾きたい,という自分がピアノを弾く理由を思い出し立ち直ることができます。

この辺の2人の絆,心の結びつきの描き方は感動的でした。
そして2人で手をつないでステージに向かうところでエンドです。

読み終えてしまうのが残念に感じるほどの素晴らしい内容でした。
クロイツェルを使った仕掛けも見事でした。

真冬のナオに対するひたむきな気持ち。
それなのにナオはそれに気づきません。
真冬が弾けるようになったのはユーリと再会したからだ。ユーリの隣にいられるのは自分ではなくてユーリだ。そう考えてヘタレます。
しかし,その2人を結び合わせたのは音楽でした。
音楽を通して気持ちが通い合う。
2人とも不器用で上手に気持ちを言葉で伝え合うことができないでいますが,音楽を通して気持ちを伝え,同じ想いを持つことができています。
そうした2人の繋がりを見事に描いてくれていました。

これで両想いになれたのではないでしょうか。
それとも最終巻でも鈍感なナオがいるのでしょうか。

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テーマ : ライトノベル
ジャンル : 本・雑誌

2009-02-28 07:45 : Book : コメント : 0 : トラックバック : 0
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