アニメ とらドラ 第25話(最終回) 「とらドラ!」 感想
感動の最終回。原作とは違う終わり方でしたが,良い終わり方でした。違う味付けを楽しめます。「そういうふうになっている」。


高須家の実家へと走るやっちゃん。
そこで待ち構えていたのは竜児と両親でした。
実家の扉の前で一瞬ためらいながらも,すぐに強い決意で開けるやっちゃんの表情に気持ちが表れていました。
やっちゃんが実家に帰ってくることが出きるようにと,竜児が命に関わる事故にあったという嘘の電話をしたのでした。見事に釣られたやッちゃん。
家族再会の場を見て,「家族・・」とつぶやく大河。
自分と家族のこと,何をする必要があるのかを考え始める大河。
大河の父親は死んではいませんでした。
竜児がお腹の中にいる時に出て行ってしまったのです。
やっちゃんは竜児だけは守りたかったと。
そういえば嫁と紹介していました。
竜児は大河にみんなに認められる幸せな結婚をしようと。
大河はここ手を離したら全てが壊れてしまう・・・そう思って,竜児と駆け落ちをすることを決めたのでした。
大河の親にも認められるようにしようと。
大河は時間かかるかもといいながらも同意します。
「どうせ幸せになるなら,俺たちだけじゃなく,みんなで幸せになった方が,きっと,ずっといい」
「じゃあ,とりあえず,いまチラッとだけしておこうか」
シーツをベールにする大河。
これにはやられました。原作にはないシーンです。
「俺たちは虎と龍だ。昔から並び立つって決まっているんだって。だから,別に約束なんかなくても,きっと,ずっと,隣にいるのよね」
そしてここでキスシーンが。
先回,橋の上でのキスシーンがカットされていたのですが,ここで入れてきました。最終回に取っておいたのでしょうか。原作では唐突なキスでしたし。
原作とは違って3人で実家を後に。(原作では夜のうちに大河は家を出ます)
絶対にうまくいくなんて思わなくても何とかなるのか家族だと電車の中でつぶやく大河。
やっちゃんの言う「うちは3人家族なんだから」の言葉が大河の胸に突き刺さります。大河にも家族はいるのです。
大河は「先に行ってて」と。真剣な眼差しから竜児も何かを感じ取ります。
大河の家には母親はいません。
自分の言うことを聞かない大河に腹を立てて帰ってしまいます。
そのメッセージを聞いて,「何だ,子供じゃない」とつぶやく大河。
そして竜児に向けて語られる大河の独り言。
自分に自身がもてないのを周りのせいに,親のせいにしていたこと。
でも,竜児はそのままの自分を愛してくれた。
だからこそ,わたしはもう逃げない,自分に誇りを持って竜児を愛したいから。
2人が幸せになるだけではなく,家族も含めてみんなから祝福される道を選ぼうとします。
書置きを残して旅立つ大河。
このあたりの大河の心境も原作では語られていないので,良い追加でした。
ここでアイキャッチ。
グランドフィナーレに向けて全ての文字が回転しています。
「その日,大河はとんかつを食べに来なかった」
学校でも大河は不在です。
「大河はご家族の事情で学校を辞めることになりました」。ゆりちゃんから伝えられた言葉に皆がどよめきます。
いっせいに携帯を取り出すクラスメイト。
「なんて恐ろしい現代っ子」。ゆりちゃん,若者とのジェネレーションギャップが・・・
「歯を食いしばれ」
みのりんのビンタが炸裂します。
「何で君だけ戻ってきたんだよ」。みのりんの気持ちはわかります。
亜美も駆け寄ってきます。
「俺だって,俺だって,行かせたくなかった。出きるもんなら引き戻してえよ。でも,アイツは俺を信じてくれている,だから今は受け止めることしか・・・できねえ」
竜児もつらいのです・・でも,2人で選んだ道,幸せな将来のために耐えています。
大河の家で竜児は生徒手帳を見つけます。
北村とのキャンプファイアの写真の下にあったのは,この写真でした。
大河と会長とのバトルの後で大河が落とし,亜美が見た写真がここで明かされます。
この写真については原作でも詳しく明かされていなかったのでうれしい驚きです。
大河からみんなに送られて来るメール。
ベランダで写していた夜空でした。
「何にも見えない真っ暗な空でもさ,星は確かにどっかにあって,光っていて,今よりもっともっと光り輝けばきっとちゃんと見えるようになる」
「大河は自分勝手だと思うよ。でも空はつながっている,わたしたちもそれぞれ輝くことが出来れば,どんな遠い所にいたって,頑張る姿を確認しあえる」
みのりんが大河の気持ちを代弁します。
「くさすぎてつらいよ・・・」
亜美は涙します。
「星っていえば誰か大変な目にあっていたよね」
亜美の言葉でツリーの星を探します。
再び体育倉庫の中で2人に。
ここで大河のために動ける,大河が喜ぶことをして上げれる亜美はすごいですね。
「わかってくれる人が一人でもいれば,きっと大丈夫なんだよね,たとえそれが恋じゃなくたって」
ここで亜美の心境が。竜児の存在がいかに大きかったか,その想いを知ることができます。
大河に送る写真を撮ります。
ちゃんと星はある,光っている,わたしたちも輝こうとしている,大河へのメッセージを送ります。
そしてED
原作ではブチ切れた竜児によって破られた襖,大河が貼ったサクラも無事でした。
舞台は卒業式。
北村は会長を追いかけてアメリカ留学を。
大河発見!!
「あのさ,スキだ!」
-この世界の誰一人,見たことがないものがある。
それは優しくて,とても甘い。
多分,見ることができたなら,誰もがそれを欲しがるはずだ。
だからこそ,誰もそれを見たことがない。
そう簡単には手に入れられないように,世界はそれを隠したのだ。
だけどいつかは,誰かが見つける。
手に入れるべきたった一人が,ちゃんとそれを見つけられる。
そういうふうになっている。
1巻,1話ののエピローグの台詞をかぶせながらのEDでした。
いまこの台詞を読むと,みのりんが言っていた幽霊についての言葉とシンクロしているのがわかります。
もう一度,第1話のエピローグを見直すと,胸にくるものがありました。
原作では大河は高須家の実家からいなくなり,高校3年の入学式の時に帰ってきます。
その間のことについては少ししか記述がないのですが,アニメで補完してくれていました。
大河とクラスメイトとの絆が描かれていました。セーラー服の大河も見れたし。
唯一の不満点は,大河が母親と仲直りしたことが描かれていないことです。
母と和解して,生まれてきた弟がかわいいという大河の台詞を入れてくれれば。
アニメ版も見ごたえがありました。原作の大ファンでも楽しめました。期待以上の出来でした。スタッフさん,キャストさんありがとうございました。
甘酸っぱい恋,青春,青さというとらドラの魅力を見事に描いてくれていました。
もう一度,最初から見直そうかな。
Junk Head な奴ら とらドラ まとめページ
とらドラのまとめページもつくりました。感想などをまとめています。
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