ラノベ 「神様のメモ帳4」 感想
![]() | 神様のメモ帳〈4〉 (電撃文庫) (2009/07/10) 杉井 光 商品詳細を見る |
最高に面白かったです。
熱い友情の物語です。
3巻で完結だと思っていただけに4巻が出てくれて嬉しかったです。5巻もお願いします。
4巻では四代目のチーム,平坂組の名前の由来となっている平坂錬次が町に帰ってきます。
彼は何故,町を出たのか,戻ってきて何をしようとしているのかが4巻で語られます。
四代目はあるインディーズバンドのプロモーションを担当するために会社を立ち上げます。
義兄弟としてその手伝いをすることになる鳴海。
イベントの広報担当として動いている時に,錬次に出会います。
鳴海は人を信じられなくなっている錬次と友達になることを誓い,義兄弟の杯をかわします。
しかし,偶然の出会いに思えましたが,その錬次が平坂組の創始者の1人で,四代目と仲たがいして町を離れ,四代目のプロモーションを妨害するために動いていました。
彼との出会いは偶然ではなく必須だったのです。
そのため二人の間の板ばさみになり苦しむ鳴海。
この辺の葛藤して苦しむ鳴海の姿はいつものことなのですが,4巻での鳴海は仕事にも前向きに取り組んでいますし,挫折しても立ち直りが早いです。
クライマックスでは熱いところも見せてくれます。
この鳴海の姿勢には好感が持てました。
ニート予備軍の高校生にとって暴力の世界とかかわるのは生半可なことではないですが,アリスの助けを受けながら自分にできることを使用とする鳴海。
正ヒロインは完全にアリスでした。
彩夏は出番も存在感も薄かったし・・・
四代目と錬次との友情,四代目と鳴海の友情,鳴海と錬次の友情,その中で揺れ動きながらも,友情のために信念を通し,行動する登場人物たち。
それぞれに理由があり,見せ場があります。
担当するバンドのシンボルが黒つぐみとさよならピアノソナタのファンとしてはたまらない設定でした。
先日発売されたドラマCDの展開も少し関わっています。
神様のメモ帳4巻には杉井さんの魅力がたっぷりと詰まっていました。
この切なさと重い展開,その中でも自分にできることを行おうとする登場人物と見所がたくさんありました。
別レーベルでの仕事も面白いのですが,こういう作品が最高です。
これからの作品も楽しみにしています。
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僕もこの話のファンなので書かずにはいられませんでした!!
錬次さんと四代目の友情とナルミの情熱とアリスの可愛さで一気に読んでしまいましたw
それにフェケテリコが絡んでくるあたりにすごくワクワクさせられますよね。
てかナオミはナルミより年上なんですねww
4巻は最高でしたね。
ドラマCDが出るということがニュースになったので,これは新巻が出るのではと思っていたら,本当に4巻が出てくれました。
アリスのことがまだ十分に語られてはいないので5巻以降も出て欲しいですね。
バンドはフェケテルコのように感じられるのですが,ガールズバンドと書かれているので,ナオミはどうしたんだと思ってしまいました。まさか女装・・・