Junk Head な奴らアニメ　青い花　第１０話　「幸福の王子」　感想

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アニメ　青い花　第１０話　「幸福の王子」　感想

「泣いちゃうわよ，きっと泣くわ。だってやっちゃん，すごく繊細だから」

王子様タイプでモテるやっちゃんですが･･･

杉本先輩の回でした。
前半は数佐と各務先生の結婚式，後半は江ノ島が舞台です。

Aパート終了時の杉本先輩の「おめでとう」
Bパートラストでの「ごめんなさい」
この二つの吐き出すかのような台詞が印象的でした。

杉本先輩は王子様タイプでネクタイ姿のような男らしい格好が似合います。

各務先生からはその格好は格好いいけど，可愛い格好も似合うのにと言われてしまします。

幸せそうな二人の姿。空には青い花も舞っています。

それを少し離れたところから見守る杉本先輩。
その姿を見守る京子。そして語られる「おめでとう」

結婚式には京子のフィアンセも来ていました。
彼は京子と杉本先輩の関係に気がついているような感じがします。

Bパートは江ノ島に。
フミちゃんは一人で江ノ島に行っていました。
結婚式終了後に合流しようとするあーちゃん。

フミちゃんの前に現れたのは杉本先輩でした。
学校では会っても無視されていた先輩ですが，フミちゃんとの関係にけじめをつけようとします。

「ダメです。わたしが先輩と一緒に歩きたくないんです」
この先輩とフミちゃんとの間の距離感。
今までは先輩の後をついて歩くのがフミちゃんでした。しかし，先に歩いています。

この少し前であーちゃんと兄との関係が語られています。
小さい頃のあーちゃんはいつもひよこのように兄の後をついてきたと。

そのことによって昔のことを語り出す杉本先輩。

鏡に映る自分の姿を見て，自分の昔の姿を思い出します。

男っぽい格好が似合うと言われている杉本先輩ですが，各務先生と始めてあった頃は可愛い路線でした。各務先生が可愛い格好も似合うと言っていたわけがわかりました。
この時すでに先生は姉の恋人でした。
外見とは違い男らしい性格だった姉に外見だけでも近づきたかったので，髪をばっさりと切る杉本先輩。姉の後を追いかけることによって各務先生に気に入られるようになりたいと考えます。

ボーイッシュになり，女の子からモテモテに。

そんな先輩に憧れ近づこうとする京子。
先輩をまねて髪を切ります。
その姿に自分を重ねてしまいます。

そんな京子ですが，結婚式の日には先輩の後ではなく，並んで歩いていたのが印象的でした。

江ノ島岩屋に向かいます。
ろうそくを持って洞窟の奥に向かいます。

「何で今日来たんですか。先輩はかってです。好きな人がいるならその人だけに集中してください」
「好きな人に相手にされない場合は」
「潔く諦めてください」
「わたしは・・・ちゃんと諦めました。諦めます。もっと大人になってください」

「はい。フミ・・・ごめんね。ごめん。ごめんなさい」
涙を流す先輩。

といことで杉本先輩の心と過去を描いた素晴らしい回でした。
数佐の「幸福な王子」となった各務先生ですが，彼に惚れていた杉本先輩と公理にとっては幸せな王子とはなりません。
ボーイッシュな王子キャラになったのはそのことが原因でした。
しかし「幸福な王子」にはなれない杉本先輩。
外見は男前ですが，中身は繊細というか4人姉妹の1番下らしいキャラでした。
好きな人を諦めなくてはいけないのに諦めきれません。
どんなキャラでも演じきれると思っていましたが，姉の結婚によってそれができなくなってしまいます。
好きな人が結婚＆フミを失った先輩がこの後どうなるのか，大人になれるのか注目です。

なんと次が最終回だと･･･
どのような結末になるのか楽しみです。