アニメ CANAAN 第11話 「彼女添」 感想

リャン様……あんたっていう人は……
「愛とはやっかいなものだな」
このアルファルドの台詞にあるように,愛がテーマになっていました。
「彼女添」と書いてシーソーと読むサブタイトルにあるように,彼女に付き添う愛によってシーソーのように運命が大きく揺れます。
ますはリャン様に敬礼!! 牙突の構えのリャン様です。
「私と姉さまの間に入りこんでくるヤツは,なんだって殺す!!ブタだって!!クリームだって!!バーベキューだって!!夢だって!!ワープロだって!!愛だって,殺すゥゥ!!!!」
このリャン様の訳のわからない台詞が最高です。
カナンとアルファルドの物語のはずなのに,リャン・チー様に一番はまりました。
リャン様に「愛してる」と言ってもらえるなら殺されてもいいですw
田中理恵さんの演技も最高でした。
11話はOPなしでマリアとユンユンに銃口を向ける夏目のシーンから始まりますが,夏目に銃を向けるアルファルド。
「NGOアウルの客員幹部,日本防衛省情報本部,統合情報部所属,夏目ユリ三左」
アルファルドの口から夏目の身分が語られます。
「リャンとロマンチストを焚きつけてラングレーが犯した大統領命令12333のスキャンダルを押さえ,その一方で大沢ケンジを国際舞台で大々的にプロデュース。UAのカードを手中に死の商人と狡猾な国家の軍事ゲームに参戦とは,なかなかの愛国者だ」
どうやら夏目は黒幕的なポジションのようです。カナンも駒として利用していたのか。
前回出てきたカナンそっくりな少女はボナーでした。
「姿を似せたのではない。共感覚の因子を持ち合わせた人間が,UAによって体質を変化させた際には,髪の色が抜け,それだけのこと」
「わたしが求めていたのはボナーという名の生物兵器」
ここではカナンと同じようなボナーを作り出すための研究が行われていたようです。
その研究データーは夏目の手に渡されます。
カナンという生物兵器を生み出したからにはそれに対抗できる手段も持っている必要があります。
「たまたま似てしまっただけ。たまたまだ」
そう言ってボナーに火をつけるアルファルド。
ということはカナンはボナーとは別の存在のようです。肩にあの模様もないし。
カナンに対抗するための生物兵器を研究していて,同じ能力を持つボナーはカナンにそっくりにということか。
この研究はどれぐらい完成しているのでしょうか。
外で連絡を取る夏目。
「彼は死んだわ」と話していました。
この研究所のことを暴こうとしていたサンタナを殺すために夏目はここに来ていました。
前回での映像データーなども夏目が指揮して準備したのか。
証拠を抹消するために戦闘ヘリ&特殊部隊を呼びます。
アルファルドの蛇サイドも証拠隠滅をしようとしていましたが,夏目は政府ルートで動いていたようです。日本政府代表として米軍を動かし,中国側と交渉をしていました。
ハッコーの救出とユンユンの薬を奪取するために研究所に向かうカナン。
またもや自重せずにカナンのところに行こうとするマリアですが,みのさんの言葉,カメラマンなら,無事に帰ってきたカナンの写真を撮れ。帰ってくることを当然として待つんだの言葉を聞いて,指示通り退却します。
夏目が語る「これじゃわたしが,サンディー田中の医師を継いでしまったみたいじゃないの」の言葉が気になります。
特殊部隊が来るのを見て夏目が裏切ったことを知るリャン様。
姉さまの愛のために戦おうとしますが,そこに現れるアルファルドとカミングス。
愛を見せるためにリャンを説得するカミングス。
しかし,その言葉を聞かず殺そうとします。
姉さまとの間に入ろうとするものは何でも殺すというのが,リャンの「彼女添」です。
リャンにフルボッコにされても,リャンを助けようとするのがカミングスの「彼女添」です。
「なるほどな。お前はこれまでそれなりに尽くしてくれた。その愛に報いてやろうか」
ナイフを向けて愛に応えようとするアルファルド。
アルファルドが本気で自分を殺そうとしていることを悟り剣を抜きます。
「痛いです姉さま。もっと痛くしてください。もっと!!」
リャンにとっては姉さまに斬られることも喜びです。
フルボッコにされて恍惚の表情を浮かべます。
姉さまに殺されることもリャンにとって喜びですが,最後のとどめはカミングスにまかせるアルファルド。
リャンから離れてアルファルドが目にしたものはモニターに映るカナンの姿でした。
自分と姉さまの間を裂くものがカナンだと思い込みます。
カナンの戦う姿を見てシャムの言葉を思い出すアルファルド。
カナンを殺してアルファルドに認めてもらうために薬を飲むリャン。
それはまだ実験中の共感覚の因子を持つボナーに共感覚を発動させるための薬でした。
共感覚が強制的に発動するリャン様。激しく苦しみます。
シャムから送られてきた手紙を見えるアルファルド。
コレを送ってきたのはリャンでした。
落ち合う場所をCIAにリークしていたため,アルファルドは1話で捕らえられていました。
そして2話で救い出したリャン。
アルファルドがシャムとカナンに縛られていると思い込んでいるリャンによる自演乙でした。
「シャムはわたしをアルファルドとは呼ばない。わたしの名前はカナンだ」
カナンの名前を聞いて暴走するリャン。
薬によって鏡に映るリャンの姿はカナンそっくりです。
それを見てカナンを殺してとカミングスに頼み込むリャン。
もう精神はギリギリの状態です。
それを見たカミングスは
「もしその願いをわたしが聞き届けたなら,わたしを,わたしを愛してくださいますか」
聞いてやる。カナンを殺せと叫ぶリャンを撃つカミングス。
カナンを殺したと思い込み,カミングスを褒め「愛してやる」と囁くリャン……。
二人を残して部屋を出て
「愛とはやっかいなものだな」と嘆くアルファルド。
本来の自分を取り戻そうとします。
ハッコーの救出に向かうカナン。
見つけますが,ハッコーはサンタナと一緒でした。「愛している」とサンタナの死体に囁いています。
カナンにユンユンの薬の瓶を投げるハッコー。
「愛を囁き続けたい」
帰ろうとしないハッコー。
「この人はわたしの光」
「彼は死んでいる!!決定権は生きているものにある!!」
カナンに向かって叫びます。
愛を囁きキスをするハッコー……
サンタナと共に死ぬことを決意しています。
帰ってきたカナンの写真を撮り抱きしめるマリア。
カナンにとっての「彼女添」はマリアです。
「こんな夕日は日本では見られないな」
次回は「忌殺劣者」(キセツレッシャ)
列車でのシャムの死のことが語られそうです。
リャンとカミングス。そしてハッコーが示した愛が語られた回でした。
そしてこの3人が退場です。
それぞれの示す愛と,そのことによって受ける影響,運命が描かれていました。
声優さんの演技も最高でしたが,リャンの田中さんが最高すぎます。
内容的には重く,グロくもあるのですが,それを正面から描ききっていました。
見事な存在感を見せてきた3人が退場し,物語のテーマである,シャムを中心とするカナンとアルファルドの関係が扱われてゆきそうです。
リャン様のいないCANAANは物足りなく感じますが,どのように結末を迎えるのか注目です。
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