アニメ CANAAN 第13話 「キボウノチ」(最終話) 感想


前回,爆弾のカウントダウンは30秒を切っていました。
列車から飛び降り,マリアの本へと向かうユンユン。
マリアを救うのはユンユンなのか。
爆発を知るカナン。
その目には翼をつけたマリアの姿が映ります。
マリアはお前から逃げたというアルファルドですが,アルファルドを静かに見つめるカナン。
スーパーサイヤ人状態になるのか。
その目,怒りではなくどこまでも見られているように感じるその目に恐怖を感じるアルファルド。
シャムの教え,「ただそのまま,ありのままを見つめろ」を思い起こしますが,それができているのはカナンです。
すべてを見られ,見透かされていることに恐怖するアルファルド。
再び大事なものを失ったカナンを置いていこうと,列車から脱出しようとします。
マリアを追わず,アルファルドを追うカナン。「マリアは死んでいない。わたしにはわかる」
列車に追いつき,マリアを救出していたユンユン。
「カナン,わたしは約束を守る女っす。マリアは絶対になんとかするっす。だから,へばったら承知しないっすよ!!」
ユンユンがすごくかっこよく見えてしまいます。
マリアを代わりの光とすることによって,シャムの亡霊から解き放たれようとしたというアルファルドに…
「違う,マリアは光じゃない,友達だ」
友のために戦うカナンを否定するアルファルド,ヘリで脱出しようとしますが,カナンに阻止されます。
再び列車の上でのバトル。
マウントポジションでアルファルドを殴打しても手応えを感じたいカナンは,シャムが最後にアルファルドを呼んでいた呼び名,「孤独」を思い出します。
そのアルファルドが列車から転落しそうになったときに,助けるカナン。
なぜ自分を助けようとするのかわからないアルファルド。
「お前,いつも変な色している。シャムみたいな茶色だったり,今日なんて真っ白だ,その理由がやっとわかった。もうお前は死んでいるからなんだ。シャムが死んだ時点で,お前は,お前の心は死んだ。でも,わたしは違う。あの日から,いろんな人にあった,みんな忘れられない人になった,わたしは,あの日で止まっていない!!」
「お前の心は死んだ。決定権は生きているものにある。わたしは生きている。生きているものとして命令する。お前をこれ以上死なせない!!!!」
二人が掴んでいる手にはシャムの弟子の証である同じ刺青が。
その腕が二人を結びあわせます。
「死なせない。ここで誰も救えなかったらあの人同じだ。たとえそれがお前でも」
同じ名前,刺青を持ちながらも,自分だけがシャムの亡霊にとらわれていたことを悟るアルファルド。
そこにタイミングよく列車の上からカナンの銃が落ちてきて,それを受け止めるアルファルド。
「わたしは蛇の呪縛を…解き放つ!!!」
アルファルドが撃ったのは自分の腕!!!!!
川へと落ちてゆきます……
それでもその腕を掴み続けるカナン。
病院で目覚めるマリア。
夢の中で見たのはカナンとアヤトリをする所でした。
もうもとには戻せないと語っていたカナン。
みのさんから後日談を。
ユンユンはお腹が空いていただけで,食べたらすぐ元気になっていましたw
カナンとは連絡がつかなくなっています。
マリアはカナンの横に立ちたいと願っていても,カナンはマリアを守りたいと思っている,カナンは隣りに立たせてくれないと思うマリア。
境遇が違いすぎるから立てるはずがないとみのさん。
「だけど,寄り添うことはできるだろう」
「心だけ寄り添うことができるなら」
「初めてあった灰色の町でマリアだけは輝いていた。わたしが側にいたいと願わなければ危険な目に遭わせることもなかった」
「ごめん,マリア,でもどこにいたってマリアの優しさはわかるから,そう,どこにいたって離れていたってわかるから」
帰りのタクシーの中で流れるラジオでは,シルクロード饅頭さんからのリクエストが!!
バイトで見送りに来れないユンユンでしたが,ネネさんの曲をプレゼント。
その曲が流れるなか,上海を後にします。
まさかの生きていたカミングズ。出家しています。
現世での未練の形ですといって拾ったものはBB弾か。いまでもリャン様を愛しています。
アルファルドも生きていました。
空港にいますが,どこに向かうのでしょうか。
「この町で感じた思いを忘れない。忘れない」
マリアが乗った飛行機をライフルのスコープで狙うカナン。
1話で狙っていたのはアルファルドですが,最終話ではマリアに。
「あれ,わたしのだ」
1話でそういっていたのは射的のぬいぐるみでしたが,いまそのぬいぐるみはマリアが手にしています。
渋谷(428)で,上海で撮った写真の個展を行うマリア。
そこで並ぶ2枚の写真。
11話と12話でマリアが撮ったものです。
その写真の間にあるタイトルは「CANAAN」です。
Cパートでは夏目からの依頼が。
ターゲットは片腕の女です。
ちょっぴり大人のカナンに萌えです。
素晴らしい最終回でした。
ハリウッド映画のクライマックスからフィナーレまでを見ているようでした。
1話が1時間の長さぐらいに感じました。
中盤以降のリャン様無双によって,迷走しているとの声もありましたが,素晴らしい締めを見せてくれました。
カナンとアルファルドの物語とカナンとマリアの物語を見事に描ききっていましたし,そこにリャン様とカミングズ,サンタナとハッコー,ユンユンなどの物語を上手に織り交ぜていました。
その中でも一番成長したのはマリアではないでしょうか。
守られるだけではなく,カナンの横に立ちたいと願うマリア。
カナンが見ている世界を見たいと思っていました。
それゆえに自重せずに無茶な行動をしていたマリア。
カナンの隣りに立つために,口癖だった「すごい,すごい」を封印します。
すごいと思うだけでなく,自分もすごくなろうと思います。
距離は離れてたとしても,心を寄り合わせ共に歩むことができるように。
その姿がアルファルドとカナンの写真の間に立つマリアの姿で表現されていました。
みのさんからも「お前はすごい」と上海を発つときに言われていました。
true tears が大好きなので,P.A.WORKSの作品ということで,今期一番の期待作でしたが,十分に楽しませてくれました。
少し内容が難しいところがあるので十分に理解&評価されないところがあるとは思うのですが……
脚本といい演出といい全体を通してみると非常に出来がよかったのではないでしょうか。作画に関してはtrue tearsの時よりも格段に進歩していたし。次の作品にも期待しています。
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