Junk Head な奴らラノベ　ソードアート・オンライン 2 アインクラッド

ラノベ　ソードアート・オンライン 2 アインクラッド

ソードアート・オンライン〈2〉アインクラッド (電撃文庫)
(2009/08/10)
川原礫

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あの1巻での続きをどうやって書くのかと思っていたのですが，1巻を補足する内容になっています。
SAOのプレイヤーたちがどのようにキリトに関わってきたのかが描かれています。
キリトがモテすぎで嫉妬です。

最高に面白かった1巻ですが，内容自体は完結していました。
そのためだいぶ早足で展開されており，省かれている部分が多かったのですが，そうした部分をこの2巻で描いてくれています。

それもキリト視点ではなく，SAOないの他の登場人物の目を通してキリトを描いているものもあり，違った目線からも楽しむことから，ソードアート・オンラインを見ることができます。

特にアスナとの新婚生活に起きた事柄，キリトの過去の月夜の黒猫団とのエピソードは読み応えがありました。なぜ戦うのか，クリアを目指そうとするのかが伝わってきましたし，SAOの世界がどのようなものなのかを強く訴えかけるものになっていました。

主人公のキリトはクセがないというか割とあっさりと描かれているのですが，その彼が背負ってきた黒猫団とのエピソードは彼のことをよく理解するものになりました。
ゲームの中の世界を描いているだけに，このくらいのあっさりとした描き方，現実感が少しなさめの味付けの方が世界観にあっていると思います。

とにかくこの人の文章のセンス，構成や描き方や描写の仕方は素晴らしいです。
目標にしたいと作家さんです。
これまでは好きなライトノベル作家はと聞かれると，杉井光と竹宮ゆゆこと答えていたのですが，そこに川原礫さんの名前が加わりました。

この続きはどうなるのでしょうか。
まだまだ書かれていないSAOの中での出来事はたくさんあると思いますし，KoBや軍，クラインの物語も読んでみたいし，1巻のその後も読んでみたいし。続く巻を楽しみです。

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